うなぎ屋さん探訪289~東京都中央区銀座「俺のうなぎ」

うなぎは大好物である。

銀座に鰻の新しい店ができたようだ。自宅用に能登米の通販を頼んでいるのだが、そこのウェブサイトの告知で知ることになる。この銀座の新しい店でも能登米を使っているとのこと、これは行ってみたい。

銀座ときとう、俺の株式会社が母体となっているようだ。俺のシリーズの鰻バージョンといったところだろう。ただ店名は俺のではない。※この記事は2014.8当時の記事です。現在は店名は「俺のうなぎ」となり時任さんは麻布十番に出店し大人気店となっている。

午前中の仕事をかたづけ有楽町駅へ。昼営業は13:30まででラストオーダーだ、間に合うか。今日も日差しが強い、有楽町駅から歩いて7分ほどだ。

ブラックの外観のビルに、真っ白の暖簾がかけられ「銀座ときとう」と書かれている。一歩店内に入ると、着物姿の中井さん3名で出迎えてくれる。鰻屋とは思えないダークシックなお洒落な店内。

左手には5メートルはあるだろうか一枚板のカウンター8席。カウンター席の中には職人さん3名。テーブル席は4卓ほどと入り口付近にテーブル個室席がある。

カウンター席に案内され、座るときには椅子を引いてくれる、なんだか恐縮する、ここ鰻屋さんなんだよな。

メニューはコース料理が中心だ鰻懐石7000円が人気があるようだ。特別懐石昼10000円、夜15000円。うな重はグレードはなく4000円のみ。吸物が付くが肝吸いと普通の吸い物と選択ができる。

お飲み物は?と聞かれる。この雰囲気では飲みたくなるなあ。しかしこの後打ち合わせなので、お水をいただく。そして、うな重4000円をお願いする。ご飯の量を聞いてくれる、蒲焼とご飯とちょうどよく食べられる量がいいと答えてお任せする。

店主の仕事を見ながら出来上がりを楽しみに待つ。白のナプキンと塗りのお盆が用意される。カウンター越しに店主が話しかけてくれる、とても若い店主だ。店主も能登米の愛用者とのこと。店主のお名刺をいただいた、「ときとう」は店主のお名前だ。しばし、鰻の話を聞かせていただく天然鰻時価も扱っているとのこと。

炭火の前で団扇で扇りながら本焼き。タレのツボは伊万里焼だそうで、上品な色合いのツボだ。目の前で重箱にご飯を盛る。釜で炊いたご飯だ、もちろん能登米だ。店主によると魚沼産のコシヒカリなども試したが能登米が蒲焼をひきたてるとのことだそうだ。

待つこと20分、うな重登場。店主と話しながら、そして職人の作業を見ながら待つのはまったく苦にならない、むしろ楽しい。重箱を前に白ナプキンをひくフレンチでもいただくかのようだ。

皮はうすく柔らかい、ほどよい脂ののり。身はやや厚め、しっかり蒸されホクッと柔らかい。皮めの上品な脂とホクッとした身のバランスでトロッと柔らかい食感となる。

タレはコクのあるタイプ、蒲焼とのバランスも良い。なんとも上品なうな重だ。店主は、麻布飯倉本店野田岩で修行してのだそうだ。うなぎ屋とは思えない、随所にこだわりを感じる、重箱は輪島塗の特注なのだそうだ。スタッフのホスピタリティーもよし。夜の鰻懐石も気になるところだ。銀座で頂くかなり贅沢な上品うな重でございます。同伴で行きたい銀座のカウンターなのでございます。

探訪日:2014.08

「俺のうなぎ」
所在地:東京都中央区銀座7-5-5 長谷第一ビル1F
定休日:無し

・お店のホームページ
https://www.oreno.co.jp/restaurant/unagi_ginza

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13170615/

コメント

  1. […] 実は時任さんとは以前お会いしている。「銀座ときとう」時代にオールアバウトうなぎガイドとして取材をさせていただいたことがある。その時の記事はこちらhttps://unatan.net/?p=2294銀座ときとう時代もたくさんのこだわりをもって鰻と向き合っていたと記憶している。久しぶりの再会におちゃめな時任さん。 […]

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