うなぎ屋さん探訪301~文京区本駒込「源氏」

うなぎは大好物である。

年末はいろいろスケジュールが遅れ気味になる。本日もちょっと遅めの昼食となる。ちょっとゆっくりしたい、うなぎが食べたい。

田端駅北口から不忍通りへ歩く。動坂下交差点を曲がるとうなぎ源氏がある。店の前には出前用のスパーカブ、下町の雰囲気がある。ホームページの源氏の歴史によると創業は元禄年間とある、1700年代だ。駿河国の柏原宿で「角屋」の屋号で開業。現在の富士川近くの静岡県蒲原あたりだ。明治期に入り宿場町が廃れ1926年(大正15年)に上京し昭和初期に
鰻店「源氏」をはじめたそうだ。店に歴史ありなのだ。

店内は1階テーブル4卓12席、小上がり10席。2階には座敷席がある。木製のおかもちが懐かしい。純和風の落ち着く店内。

メニューは、うな丼1800円より。うな重竹2000円、松2500円、極上3000円。グレードでうなぎの大きさ重量が違うとのこと。他には、ひつまぶし、うなとろ丼、とり重などがある。きも焼、焼き鳥、枝豆、そら豆など酒の肴もある。四国の酒、石鎚純米土用酒なんかが置いてあり、うなぎに合いそうな、こだわりの酒揃えだ。メニューを見ながら悩みながら、ふと壁を見ると、数量限定うな重3600円の写真を発見。蒲焼が四切れ入っている、これまたビジュアルにやられる。店主にどうしようかと相談してしまった。こんなうな重の写真を見てしまったら、これしかない。数量限定うな重3600円をお願いする。ここ数年うな重の価格には悩まされる自分がいる。

午前中の仕事の整理をしながら待つ。けっこう、この待つ時間がその後の仕事の効率を上げてくれる。

待つこと25分、うな重登場。皮はやや厚めで弾力あり、皮下の脂のノリは程よい。身は厚めふっくらホクッとトロッとしている。タレはほんのり甘め、あっさり控えめなタレ。焼は弱めで川魚の風味が感じられる。タレで食べさせる蒲焼ではない。厚身でボリューム感があるがくどくなくあっさり系の蒲焼。これだけの蒲焼が入っていると、ちょっとお得かもしれない。肝吸いは出汁のきいた、中ぶりのプリッとした肝が入る。

この土地では創業90年ほどになるという。焼を担当するのは三代目の若店主だ。代々続く店を継ぎ、うなぎ文化を守っていくことは大変なご苦労であると思う。

探訪日:2014.12

「源氏」
所在地:東京都文京区本駒込4-42-3 源氏ビル
定休日:火曜日

・お店のホームページ
http://unagi-genji.com/

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13046004/

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