うなぎ屋さん探訪418~岐阜県郡上市「郡上炭火焼うなぎの魚寅」

うなぎは大好物である。

一度行ってみたかった、郡上八幡。

郡上八幡城の城下町らしい古い街並みがあり長良川に注ぐ吉田川に隣接した水に恵まれた街は防火などを目的に築造されたという水路が街の中に巡らされている風景も美しい。

そして重要無形民俗文化財でもある「郡上おどり」も全国からファンが訪れるようだ。毎年7月中旬から9月上旬まで32夜続けられるという、特にお盆の時期の明け方まで夜通し踊り続けるという徹夜踊りは有名だ。

ちょうど訪れた時期は、郡上踊りも終わり町が一息ついたころだ。画像は長良川に注ぐ吉田川からの風景、美しい。

水路のある古い町並みが残る風景。

醤油とか味噌とか好きなんですよねえ、つい立ち寄ってしまう。

老舗の郡上みそ・たまりの郡上八幡「ヤマニ商店」小さいサイズでも売られていてちょっとお試しがしやすい「さいみそ」は料理にちょっと入れるとコクが増す。

こんなお洒落なカフェもあったりする。

観光客でにぎわっていたのはココ。食堂などのショーケースに入れるサンプルの工房。

郡上八幡の風景を楽しんだ後はこちら創業1930年(昭和5年)「炭火焼うなぎ 魚寅」既に入り口横の焼き場からは、うなぎを焼くいい香りがしている。焼き手は三代目村井俊之氏。

1階はテーブル席、二階には座敷個室がある。

元々料理屋として営業していた「魚寅」をうなぎ専門店としたのも日本料理・懐石・割烹が専門という三代目村井俊之氏だ。鰻を様々な調理方法でバリエーションが楽しめるメニュー。
天然の「郡上アユ」や鯉の洗いなども楽しめる。

こちらは肝焼き。表面は焼が強めなサクッとした食感、中は柔らか、タレはサラッとしているがしっかりとコクのあるタレ。これに卵の黄身がよくマッチする。ウナギ料理と卵の相性は良いのだ。

この日は4名で訪問、少しづつシェアしながらいただく。シンプルにいただける白焼きは皮目パリッと表面サクサク、身の中はふっくらジューシー。このまま食べても鰻の旨味を楽しめるが二種類の塩とたまりでお好みでいただく。

「肝わさ」肝のレア感を楽しめ、酸味の効いた出汁との相性も良い。これは呑兵衛にはたまらない、日本酒が欲しくなる。

「花わさびの醤油漬け」濃すぎない塩加減ながらどこかホッとするお漬物。

長焼き。この皮はパリパリ、熱めの身はジューシーな食感。鰻の旨味を殺さない、コクのある甘めのタレがよく合う。

蒲焼と白焼きのお重を両方楽しめる赤白重こちらも厚みのある身だ。写真だけ取らせていただく。

ひつまぶし。こちらは写真だけ撮っていただいた。ひつまぶしのバリエーションも豊富でネーミングも楽しい。赤白まぶし、まぶし、愛のメガまぶし、魚寅まぶしなどがある。

自分がいただいたのは上丼。丼の蓋から蒲焼がはみ出している、こういうビジュアルにキュンときてしまう。

肝吸いには炙ってある肝が入る。

ご飯と蒲焼の量のバランスはこのくらいが好きだ。食べ進めて、蒲焼が一切れ残るとちょっと幸せな気分になる。

皮パリ表面サクサク。表面のサクサクにサラッとしたコクのある甘めのタレがたっぷりと入り込んで肉厚のフワッとジューシーな身と絡み合う。食感的にはボリューム感満点なのだが、食べすすめてもくどすぎない。なんともバランスの良い上丼なのでございます。

三代目村井俊之氏は無類のうなぎ好きであり、うなぎ愛を持っている。好きはものの上手なれ。鰻好きな人が作る鰻料理は、どこか愛情も感じホッコリとするのだ。

上丼の底から出てくるのは「感謝」これに村井氏の様々な思いが表れている。

郡上市には鰻にまつわる神話も残されていた。
これは多治見の「優月」の三宅氏に郡上では鰻を食べない習慣があるらしいと聞いたので、魚寅三代目村井氏にお伺いしてみた。村井氏によると郡上市の南側に美並町という町があり、そこの粥川地区の年配の方々は、食べられないのだそうだ。昔話しに、鬼退治に行く侍を案内したのが、うなぎだった事から、粥川の神社⛩では、うなぎを神様のつかいとして祀っているという。ただ最近は、かなり小さな地区となり若い世代には、関係なく、今住んでみえる方々は、すすんでうなぎは、食べませんが出てきたら食べるスタイルみたいです。毎年放流もしています、とのこと。やはり人と鰻は古くからの結びつきがあるよだ。

村井さん、ありがとうございます。

探訪日:2017.09

「郡上炭火焼うなぎの魚寅」
所在地:岐阜県郡上市八幡町新町953
定休日:火曜日

・お店のホームページ
http://www.uotora.co.jp/

・食べログでのお店の詳細情報。

郡上炭火焼 うなぎの魚寅うなぎ / 郡上八幡駅
昼総合点★★★★☆ 4.2

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