うなぎ屋さん探訪408~岐阜県多治見市「優月」

うなぎは大好物である。

ブログ移転中につき古い記事で申し訳ありません。なんで投稿してなかったんだろう。大阪、名古屋での仕事を終え帰宅途中。関東までは長い道のりなので岐阜県多治見市に一泊することにする。

多治見市は美濃焼の産地として有名で老舗の窯元や陶磁器に関する資料館などもある。埼玉県の熊谷市と並んで日本国内の最高気温記録40.9℃を記録し「日本一暑い町」としても知られている。

多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ

このキャラクターの名前からしても「鰻」とご縁のある街で古くの土岐川にはうなぎがたくさんいたそうだ。鰻は多治見のソウルフード、居酒屋さん、蕎麦屋さんでもうなぎメニューが当たり前のようにあるのだそうだ。

鰻を扱うお店は駅を中心としたエリアに20軒もあり、うなぎの街多治見と言ってもよいだろう。日本料理と鰻のスタイルで鰻料理を出す店が多いようだ。

さて今晩はこちら2014年8月にオープンしたうなぎ日本料理「優月」さん。カウンター席5席とテーブル2卓、モダンシンプルな店内だ。

イージーリスニングなBGMに冷えた生ビールをいただくと旅の疲れも癒される。メニューはうなぎ中心のメニュー、うなぎ2分の1本うな丼が1800円より。うなぎ会席や懐石料理もある。

新鮮な肝があるというので、肝焼きをお願いする。真剣勝負の店主 三宅氏は「料理の鉄人」にも出演した大田忠道氏に師事し数々の有名旅館にて料理長を務めているという日本料理の料理人だ。

レア食感の肝焼き、そのままでいただいてもよいがシンプルな塩が合う。新鮮な肝ならではの、ふっくらした柔らかさとトロトロとした食感が楽しめる。

白焼きををお願いする。6本の鉄串で炭火でじっくりと焼いていく。

きつね色の綺麗な焼目の白焼が登場。皮はカリカリぎりぎりの超パリ、身の表面は超サクサク。そして厚みのある三河産の鰻の身はふっくらトロッと仕上がっている。優月では注文受けてから捌き、そしてじっくりと焼き上げるので時間がかかるのだが、この待ち時間も楽しみの一つだったりするのだ。

蒲焼が登場。白焼き同様、皮はカリカリぎりぎりの超パリ、身の表面は超サクサク。表面のサクサクにタレが染み込み鰻の旨味と絡み合い口の中に溶けていく。多治見の老舗料亭から受け継いだというタレも甘すぎず辛すぎず濃すぎず、なんともバランス良い鰻の旨味を引き立ててくれる。

この表面のサクサクは強火の熱源で焼くのではなく、じっくりとゆっくりとギリギリまで焼き上げていく。そしてじっくり小骨を焼き切るのだそうだ。

この超パリの皮は、皮目を焼いての結果ではなく身の表面をじっくり焼きあげ、その身の脂で皮を限界まで焼き上げた結果なのだそうだ。

日本料理の料理人からの鰻へのアプローチ、鰻専門店とはまた違った楽しみ方もあるのだなあと思う。関東圏からは中央自動車道で一本、多治見のインターからも近いので関東方面からのお客様も多いという。

そしてお土産にいただいた「セラリーナ」「セラリーナ」とは、「セラミック」+「オカリーナ」を合わせた造語でタテ型のオカリナのことを言うのだそうだ。多治見は日本一の陶磁器(セラミック)の生産地であるるためセラリーナの普及が美濃焼のPRにつなげたいという思いが込められている。そしてこのセラリーナに絵をかいたり色を付けたりできる「セラリーナ工房」もある。

小さいながらも高音のきれいな音が出てキチンと調律されている。音階の出し方の冊子もついていてすぐにでも「セラリーナ」で曲を演奏できるようにできている。

このうなぎバージョンのセラリーナは、多治見の陶磁器生産地日本一と多治見のソウルフードうなぎのコラボレーション企画なのだ。このうなぎバージョンのお問合せはこちら。
セラリーナ工房 吉川製型所

探訪日:2017.09

「優月」
所在地:岐阜県多治見市音羽町4-32-1 オリエンタルビル 1F
定休日:不定休

・お店のホームページ
http://yugetsu-unagi.com/

・食べログでのお店の詳細情報。

優月懐石・会席料理 / 多治見駅
夜総合点★★★★☆ 4.5

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コメント

  1. […] 宴もたけなわではございますが、「うな豊」二代目店主 服部さんを中心に迎えて記念写真。この時、岐阜県多治見の、うなぎ日本料理「優月」の店主三宅氏も駆けつけてくれた。うなぎ日本料理「優月」 […]

  2. […] 三宅氏との出会いは岐阜県の多治見だった。三宅氏の実家は、岐阜県多治見の美濃焼の窯元であり、多治見で鰻を扱うお店うなぎ日本料理「優月」を探訪した時の事だ。「優月」でのレポートは過去記事をご参考ください。 […]

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