うなぎは大好物である。
うなぎが大好物の私にとって、北区浮間舟渡にある鰻専門店「行田屋」さんは特別な存在です。前回訪れたのは2008年の春。それ以来、なんと8年ぶりの再訪となりました。きっかけは偶然目にしたツイッターの投稿。「あの味がまた食べたい」と思い立ち、足を運ぶことにしたのです。

東京都北区浮間うなぎ「行田屋」さん
行田屋さんに初めて訪れたのは二代目店主の時代。当時「うちは蒸さないんです」と聞いて驚いたのを今も覚えています。関西風なのか、関東風なのか…? ふっくらなのに蒸しを入れていない不思議な食感。あの疑問こそ、私の“鰻探訪”の原点でした。

東京都北区浮間うなぎ「行田屋」さん
現在は三代目が店を継ぎ、若いご夫婦で暖簾を守っています。初代は1948年に早稲田で創業。その後、雑司ヶ谷を経て現在の浮間舟渡へ移転。時代が変わっても「蒸さない蒲焼」という初代の信念を貫き続けてきました。地域の常連に愛され、今もその味を受け継いでいます。

東京都北区浮間うなぎ「行田屋」さん
メニューはうな丼2,200円、うな重(上)2,300円、極上2,500円、最上3,200円とシンプル。都内でこの価格帯のうな重が味わえるのは嬉しい限りです。今回は「最上」が品切れのため「極上」を注文。

東京都北区浮間うなぎ「行田屋」さん
炭火で素焼きした鰻をタレで丁寧に焼き上げると、脂がじゅわっと浮かび、身がふっくら膨らんでいく。照りのある美しい仕上がりに、思わず当時の記憶が蘇ります。

東京都北区浮間うなぎ「行田屋」さん
厚みのある身はとろけるような口当たり。蒸した関東風とは違いながらも、重さを感じさせない絶妙なバランスです。

東京都北区浮間うなぎ「行田屋」さん
タレはやや甘めでコクがあり、東京の辛口系とは一線を画す味わい。甘すぎず、しつこさもなく、むしろ“クセになる”独特の魅力を持っています。蒸さないとはいえ、関西や中部の地焼きとも異なるオリジナルのスタイル。新潟出身の初代店主が守り抜いた郷土の味が、ここに息づいているのだと感じました。

東京都北区浮間うなぎ「行田屋」さん
この独自の蒲焼を継承する三代目ご夫婦の姿勢に、思わず応援したくなります。浮間舟渡で鰻を楽しむなら、行田屋さんは間違いなくおすすめの一軒です。
探訪日:2016.05
「行田屋」
所在地:東京都北区浮間4丁目10-21
営業時間:11:30~13:00、16:00~19:00
定休日:月曜日
電話:03-3966-9613
・お店のホームページ
・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1322/A132205/13059681/
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