うなぎ屋さん探訪406~さいたま市浦和区「食と燗くら川」

うなぎは大好物である。

「うなクリ」の日。ハレの日には鰻を!

鹿児島県大隅半島の湧水と無投薬で丁寧に丁寧に育てられた「泰正養鰻」さんのオーガニック鰻を頂けるという。オーガニック鰻、噂には聞いていたが、まだ頂いたことはない。

「泰正養鰻」さん


 

これは楽しみ!

重厚感のある木製の扉、大人のお店を思わせる。木製の表札にはたしかに「くら川」と書いてある。が照明がなく冬のこの時間にはこの表札を見落としてしまう、まさに隠れ家なお店だ。実は迷子になりながらも店の前を何度も通っていたのだった。

店内に入ると、汗だくの男には似合わないお洒落な店内。見事な一枚板のカウンター、木製仕様のダークな内装は、バーのような雰囲気だ。

カウンターに着席するなり、汗をぬぐいながらビールを注文。サッポロ赤星、このところ瓶ビール派だったりする。お店には生ビールは無いという。

カウンターの目の前で調理をすすめる店主。一見怖そうなスキンヘッドの店主だが真剣なまなざしで素材と格闘していて料理を出す時には一品一品丁寧に説明をしてくれる。器にもこだわり、先の細い箸は食べやすい。京人参といちご

日本酒にする。冷酒はない、純米燗酒のみ、銘柄もお任せ。燗酒の良さを改めて知る。

八街産の白菜の椀物。お出汁の奥深さを感じる。ここで使用される食材は、店主自ら足を運んで吟味したエッジのきいた食材たちなのだそうだ。そして調味料もなるべく使わず、素材の持つ塩味をひきだして調理をするのだそうだ。

これがまた胃にスーッと入っていくような身体が喜んでいるような感覚だったりする。燗酒もおかわり。

珍味盛り。まだ作りたてという塩辛、クジラベーコン、レバーペースト。一品一品が個性的なのだ。燗酒もおかわり。目の前では噂のオーガニック鰻の調理が始まっている。蒸さない地焼の白焼だ。カウンターの目の前で店主の作業を眺めながらいただくのはとても楽しい。

噂のオーガニック鰻が焼き上がり、まな板の上で包丁が入れられる、パリサク感が伝わってくる。焼く前よりも身が盛り上がったように見える。いよいよだ。

あ~これは凄いわ。皮のパリパリ感、身の表面のサクサク感そして香り高い身の中はふんわり柔らか濃厚。身の甘みとコクがスゴイじゃないですか!醤油と塩と生ワサビが用意されているのだが調味料は必要がないくらいの旨味が凝縮されている。

「泰正養鰻」さんのこだわりと店主蔵川さんの調理のこだわりのコラボレーションならではだろう。さいたま市で、パリサクな地焼白焼きがいただけるのも嬉しい。

お刺身もひと手間ふた手間かけられたものだ。一切れ一切れに趣がある。

お時間の都合もあり、こちらで〆。最初から最後まで純米燗酒にぴったり合う。

今回はうなぎ好きとしてオーガニック鰻のレポが中心になったが「くら川」さんでは、”食と燗”がメインだ。野菜、肉、魚、出汁、調味料まで身体が喜ぶようなエッジの効いたオーガニック素材にこだわっている。そして手間暇かけて作られた料理に合わせるのは純米燗酒。このトンガリ感が面白くもあるのだが料理は決してトンガッていない、身体にやさしいお味なのでございます。

 


 

 

探訪日:2016.12

「食と燗 くら川」
所在地:埼玉県さいたま市浦和区高砂1-7-4
定休日:水曜日

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/saitama/A1101/A110102/11028705/

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