うなぎ屋さん探訪312~愛知県名古屋市「どじょ鎌」

うなぎは大好物である。

川魚店も好きだ。せっかくの名古屋、川魚店も巡りたい。柳橋中央市場に二軒ほどあるらしい。しかし市場はちょうど定休日。さらにネットで探すと、あるじゃないか。

名鉄名古屋本線の堀田駅と地下鉄の瑞穂運動場西駅とのちょうど中間あたりに「うなぎのどじょ鎌」さんがある。テイクアウト専門のお店だが、創業約140年という老舗なのだ。元々は鮮魚を焼いて提供していたのだそうだ。

ここに向かう途中、生の鰻は売っていないかとスーパーも覗いてみた。量は少ないが焼いた蒲焼を売っている。関東のスーパーの鰻と違うのはカブト(頭)付で店頭に並んでいる。生鰻も季節によっては店頭に並ぶところもあるそうだ。

小さな3階建てビルの1階にうなぎのどじょ鎌」がある。やっているようだ。店内には販売用のカウンターがあり、その奥が調理場、右奥が炭使った焼き場がある。若い人が出てきた、老舗と言うからてっきり年配の店主が出てくるものと思っていた。聞くと四代目の店主なのだという。

紀州備長炭の焼き場の炭の調整をしながら「何にします?」という。と言われてもお品書き的なものが見当たらない。蒲焼、白焼きそれぞれ一本1500円くらいとのこと。鰻の重量によってお値段が変わるようだ。

そして、こちらのお店は名古屋風だという。関東風・関西風でもなく名古屋風。名古屋風(中京風)とは、腹開きで蒸さない地焼。タレは関東関西は比率は違うが濃口醤油に味醂をベースに関東では砂糖で、関西は清酒などで甘み付をする。名古屋風では、たまり醤油と味醂、甘みに氷砂糖を使用。煮つめて甘辛ともに強いコクをだすという。なるほど、中部の濃厚なタレは、たまり醤油と氷砂糖か。

白焼きと蒲焼を一本づつ、計2本を注文する。そして、家でも名古屋風のタレを楽しむためタレボトル特大320円もあわせて購入。

店内には「冷めたうなぎの温め方」が貼ってある。「炊きたての炊飯器のご飯の上にラップで包んだうなぎをのせます。フタをして2、3分で美味しく温められます」とある。電子レンジは使わないでとのことだ。なるほど、試してみるか。

アツアツの鰻を受け取る。いますぐ食べたい、せめて今晩食べたい。しかし、帰宅は明日。外は雪、この寒さだし、明日の晩までもってくれますように。

翌日、帰宅後。プラのパックから蒲焼、白焼きを取り出す。なかなか大きな鰻だ厚みもある。蒲焼はタレがしっかり染み込んでいる。白焼は焼き色がしっかりついている。

さて、温めるか。しかし、帰宅が遅かったので炊きたての炊飯器はない。レンジのパン焼きモードで焼いてみよう。身から焼、ひっくり返して皮側を焼く。

皿に盛り、新幹線に乗る前に名古屋駅で購入した地ビール金しゃちピルスナータイプとともに。

蒲焼は、名古屋風のタレで濃厚地焼うなぎ。時間がたってしまっているが柔らかい。あの、パリパリサクサク感をだすのはレンジのトースター機能では難しいようだ。

白焼は、わさび醤油でいただく。といっても関東の濃口醤油だが。醤油につけなくてもそのままでも味わいがある。鰻はあまり好きではないという、うちの奥さんだが。白焼き、けっこう食べてたなあ。

こんな、お店が近くにあるといいのだが。

探訪日:2015.03

「どじょ鎌」
所在地:愛知県名古屋市瑞穂区下坂町4丁目36
定休日:水曜日

・お店のホームページ
http://www.dojokama.com/

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230112/23007921/

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