うなぎ屋さん探訪313~愛知県名古屋市「イチビキ」

うなぎは大好物である。

名古屋出張で一泊、お宿は錦通りに面したところだ。せっかくの名古屋、鰻を堪能して帰りたい。ネットで調べると宿の近くに鰻屋さんがある。創業1939年(昭和14年)の「イチビキ」。開店時間をチェック、11:30からだ。チェックアウトを済ませ、まだ時間がある。とりあえず、お店をチェックしておこう。錦橋から納屋橋へ散策。納屋橋近くには1899年(明治32年)創業のかしわ、うなぎ料理の「宮鍵」がある。かしわとは鶏肉のことだ。ここから西に50メートルほど行ったところにイチビキがある。当然、まだやっていない。

もうちょっと歩いて時間をつぶそう。西柳町交差点近くにある、柳橋中央市場を散策する。知ってはいたが、本日市場は定休日だ。このエリアに川魚店が二軒ほどあるのだが、残念。散歩をしながら雰囲気だけ楽しむ。そろそろ行くか、イチビキ。

開店10分前、お店の前に到着。なんだこの行列は。先ほど店の前を通った時は誰もいなかったのに。30名ほどが並んで開店を待っている。20代から30代の若い人が多いのが印象的だ。ほどなくして、列が進む、開店だ。昭和レトロな店内に入ったところでストップ。超旧型のレジスターが見える。仲居さんが忙しそうに、お客さんに席を振り分けている。

入口左手が焼き場、裂いた鰻を鉄串に刺し切らずに長いまま炭火で焼いている。カブト(頭)は落としてある。職人の焼を見ていると、仲居さんい声をかけられる。

相席だが着席出来るとのこと。仲居さんが店内の席のやりくりをしているようだ。たまには、相席もいいだろう。

メニューはシンプルのようだ。相席ということっもあり、遠慮がちにメニューにめを通す。うな丼(並)2350円、上丼2850円、特上丼3500円。鰻の量(切れ)でお値段が変わる。他には、うなぎまぶしや肝焼き、うざくなどがある、てんぷらは現在休止中とのこと。うな丼(並)2350円を注文する。相席のお兄さんは特上丼だ!差を付けられた。

店内一斉に鰻を待つ。仲居さんたちが忙しそうにしている。注文を聞いて廻っているのだが、メモなどしている感じはない。伝言で伝えている、最終的には焼の職人さんに伝えられているようだ。この連携プレーが見事、それにしてもよく覚えられるものだ。開店から20分後あたりから、次々とうな丼が出来上がり席に運ばれていいく。

待つこと15分、うな丼登場。丼の蓋はない。ご飯の上に鰻様がどーんとのっている。皮はパリパリ、身の表面はサクサク。超厚めの身はプリッとトロッとした食感。脂のノリもよくボリューム感MAX。タレは甘辛濃厚やや濃いめ。ほんのり甘めで甘すぎない。ご飯の炊き加減がちょっと柔らめ、もう少々かためだと
好みのバランスになりそうだ。

関東のうな重に慣れている人には、ちょっと荒々しく感じるかもしれないが、これは関東の蒲焼とはまったく別物。パンチのある名古屋系蒸さない地焼うなぎ。食の文化が違うところが面白い。こういう鰻も好きだ。尾張瀬戸の「田代」もワイルド系だった。

元気でる系のコッテリうな丼だ。そしてなにより、二千円ちょっとでガッツリ鰻がいただけるのは嬉しい。相席の若いお兄さんの特上丼も登場。これは凄い!!丼の大きさからして違うが鰻の量も凄い。関東では並のお値段でここでは、ボリュームMAXの特上丼がいただける。20代から30代の若い人に支持されているのも納得だ。これで70代くらいになると、柔らかくあっさりした鰻を好むようになるらしい。自分も30代なら間違いなく特上丼を注文していただろう。並で満足する自分、ちょっと寂しいなあ。

店を出るころには、入口は待っている人でいっぱい行列もさらに伸びている。

探訪日:2015.03

「イチビキ」
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅南1-3-16
定休日:月曜日

・お店のホームページ
・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230101/23001379/

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