うなぎ屋さん探訪185~群馬県太田市「野沢屋 本店」

うなぎは大好物である。

太田の野沢屋さんに行ってみませんかと
うなぎ仲間のnovi氏からお誘いをいただく。
食べログで見てみるとなんだか面白そう。

東武伊勢崎線太田駅北口に降りる。
立派な駅前ロータリーだ。
ロータリーの左奥にアーケード商店街が見える。
商店街と言ってもいわゆるシャッター商店街化している。
うなぎののぼりと、大きな手書きのPOPが見える。
ちょっと遠巻きに店構えを見てしまう、
初めてでは近寄りがたい雰囲気だ。
群馬県太田市「野沢屋 本店」さんを探訪する。

まもなく、novi氏と合流しお店に向かう。
店頭には鰻の入った大きな生簀とまな板?
店内に入ると、寒いなかようこそと元気よく迎えられる。
中心の通路には大きな水槽と長テーブル
両脇に小上がりテーブルは8卓ほどか。

ビールにするかい?
とりあえずお茶を。
座る間もなく興味は店頭の生簀に。
寒いからか鰻もおとなしくしているようだ。
あの七輪は何に使うのかな?

おお、ちょっと待ってな。
なんていうやりとりをしながら
生簀から鰻を取り出し、店頭のまな板で捌きはじめる。


商店街の店頭で鰻の解体ショーが始まる
といっても通行人はいないのだが。

店横には古井戸のポンプなんかがあったりする
その路地には鰻の匂いを嗅ぎつけた猫が寄ってくる。
なんともシュールな光景を楽しませてもらっている。

そして裂いた生の鰻の皿とともに店内に入る
卓上の七輪に火が入れられ焼き方の指導が始まる。
皮から焼くんだ、20秒くらい焼いて、
タレの付け焼きしてな、焼き加減はお好みで。

タレには一味が少々入っており独特だ。
自ら自分でいただく鰻を焼く、これは楽しい。
頃合いを見て、アツアツの鰻の身を食べてみる。
ブリブリの地焼の感触と鰻独特のコク。

地焼は好きでなにかと食べているが
こんなブリブリな鰻は食べたことがない
というか、焼いているのは自分なんだが。
一味の効いたタレでビールが飲みたくなる。
電車で来て正解だ。
箸休めのお通しには、ちょっとしたツマミが皿に盛られる。

弱火でじっくり焼くものかと思ったのだが
炎で焼くのだという。
カブト、肝を焼いてみる。
肝はサッと焼いてな、カブトはよく焼いてよと店主。
こちらの様子をうかがいながら、うな重を作っている。
言うとおりカブトはしっかり焼く。
骨っぽさは残るが、柔らかくなるカブト。
肝、サッと焼いてと言っていたがよく焼く。

焼に夢中になっているころに、うな重登場。
ご飯は少なめでとお願いしてある。
同じ地焼の蒲焼なのだが焼いたのは店主だ。
自分で焼いた鰻とは違う、ふんわりプリッとした鰻だ。
タレに一味は入らない、甘辛濃いめのタレだ。
焼は一生って言うところだろう。
やっぱり奥が深い。

なんどもウチに来て自分で焼いてるうちに
こうやったら旨くなるって分かってくるんだよ、と。
ホロい酔い気味のなか焼をマスターしたくなってくる。

店主も一仕事終えて、いろいろお話をさせていただく。
館林からの経緯とか、自分が店主を継いだ時の話とか
遊んだ話とか、孫のこととか、英語のこととか?
他にお客さんがいないことをいいことに
3時間以上は店にいたことになる。
70才を過ぎているという店主、いい顔しているなあ。

好きな人は一度自分で焼いてみるとよいかと。
うな重とはこういうものだと固定概念のある方や
上品なうな重を求める方にはおすすめはしない。
好奇心旺盛なうなぎ好きには、たいへん楽しいお店である。
おもしろいお店を教えてくれたnovi氏に感謝だ。

探訪日:2013.01

「野沢屋 本店」
所在地:群馬県太田市東本町22-6
定休日:

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/gunma/A1002/A100203/10006851/

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