うなぎ屋さん探訪186~東京都台東区「うなぎ色川」さん

うなぎは大好物である。

創業は1861年(文久元年)。あの桜田門外の変のあった翌年、幕末だ。東京メトロ銀座線の浅草駅を下車し、吾妻橋交差点から駒形橋西詰交差点を曲がる。ちょっと先の路地を入ると色川がある。東京都台東区「うなぎ色川」さんを探訪する。

開店10分前だが、店の前には人が並んでいる。並ぶのは苦手なので、ちょっと周辺を散策してみる。提灯や酒屋、江戸友禅の看板を見ることができる。路地裏でも浅草らしい雰囲気を感じることができる。ちょっと店の様子を見てみる、地元のお客さんが、鰻を持ち帰りで取に来たようだ。

並んでいる人がいなくなった。店の引き戸を開けると、満席とのこと。店の前で待つことにする。鰻を焼く香ばしい煙と店主の元気な声が店の外まで聞こえる。5分ほどして中に入る事ができた。

店内はカウンター5席、テーブル2卓、奥にも席があるようだ。カウンター席に案内される。メニューは、うな重大3500円、小2500円。他には肝焼き、焼き鳥と店内に張られている。うな重大3500円をお願いする。

少々狭いカウンター席、目の前で店主の仕事を見ながら待つ。蒸しあがった鰻を、焼いて団扇で扇ぎタレにつけ、そしてまた焼く。この一連の仕事に無駄がないなあ。次々と焼かれていく。店主もお客さんと気さくに話をする。遠方からのお客さんが多いようだ。

待つこと10分、うな重登場。皮、身とも柔らかい。身の厚さは普通、ホクッと柔らかい身だ。タレは醤油系キリッとしたタレ、味醂の効いた濃いめ。鰻、タレ、ご飯となかなかバラスの良いうな重だ。ご飯の量はやや少なめだが、自分的にはこれくらいでよい感じだ。

吸い物には肝はなし、海藻の吸い物だ。漬物には奈良漬が入る。

混雑する時間帯は相席も必至のようだ。しかし、皆食べるのが早い。サッと食べてサッと店を出るこれが下町の粋なのかもしれない。店を出るまでに何度も「ありがとうございますっ」と元気に言う店主さん、とても丁寧だ。

探訪日:2013.02

「うなぎ色川」
所在地:東京都台東区雷門2-6-11
営業時間:11:30~14:00
定休日:日曜日
電話:03-3844-1187

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003697/

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