うなぎは大好物である。
浜松での滞在先は温泉にも漬かりたかったので舘山寺温泉。素泊まりで予約している。
素泊まりなので近所で食事をとることになるのだが、インスタグラムのコメントなどで交流のある2021年11月に開店した浜松舘山寺「高橋屋」さんに行くことにする。夕刻に舘山寺門前通りを歩く、初冬だが人影もない。
車で来たら通り過ぎてしまいそうな、細い路地が入り口だ。周辺に専用駐車場あるようだ。信楽焼のたぬきはお隣のうどん屋さんのものだが、これを目印にするといいだろう。
浜名湖の天然鰻の取り扱いもある。浜名湖ではカキの養殖もおこなわれている、カキの蒲焼も興味深い。浜松では新しいお店で若いご夫婦二人で切り盛りしている。
店内はシンプルモダンな店内。二階席に案内される。トイレに行くのに階段を下らないといけないのが面倒だが、運動のためにはよさそうだ。
メニューには高橋屋の由来などが記載されている。徳川家康が浜松城にいたころ城の近くに魚屋だけを集めた肴町を作った。先代は肴町で鮮魚を扱う高橋屋だった。魚へのこだわりを引き継いで鰻屋としての高橋屋を立ち上げた。
路地池青うなぎ、ハウス養鰻が主流になっているのに、路地池の養鰻池での高品質の青うなぎをいただけるのか。
路地池養鰻とは、より自然に近い状態で鰻を育てる方法で、鰻にストレスを与えないで育てる方法だ。一年以上の養殖になるため大きな鰻に育つのだそうだ。ただ、路地池は外界との接触も多いので鰻が病気になるリスクもあり池の管理も手間暇がかかる。路地池養殖は今では貴重な養殖方法だ。丸徳養魚場さんに訪問した時の記事もご参考ください。
メニューが創作的でこれらをツマミに一杯やりたい。
肝煮を注文。ふわふわな食感の肝で腸管はプリプリだ。こすぎない甘辛のタレで肝の良さを引き出している。これは日本酒が欲しくなる。浜松の地酒花の舞酒造さんのお酒。上質な水のような、ほのかな日本酒感でスルスル飲めちゃうやつだ。
白焼きを注文すると、卓上に小さな七輪が登場する、なんかカワイイ。鰻は地元の問屋さんから仕入れたもの。9割仕上がってる白焼きをあとは自分好みの焼き加減で焼く。自分で焼く楽しみも味わえる。
お好みで焼くのが楽しい。個人的には皮をパリッパリッにしたい。焼き上がった白焼きは、生姜、岩塩、山葵とお好みでいただく。店主のオススメはニンニク醤油なのだそうだ。醤油も溜まり醤油の濃いやつだ、なるほどニンニクも合うな。
もう日本酒が止まらない、静岡県藤枝のお酒をいただく。これも飲みやすい。
酒を飲んじゃうとご飯がしんどいお年頃だ。路地池青うなぎのうな丼の半身を、ご飯無しの蒲焼きだけにしてもらった。肉厚の蒲焼きが登場する。マッチョなしっかりした肉厚鰻だ。
皮はパリっと仕上げてあり、肉厚の身は皮下の脂とともにトロトロの食感。上品な風味だ。自然環境に近い状態の池で育った鰻は皮が特徴的だ。厚めの皮だが炭火での焼きによりパリパリに仕上げある。これは鰻の皮好きにはたまらないパンチのあるうなぎだ。上質な脂感に仕上がっている。鰻の脂を焼きによって上品に臭みなく仕上げるのが高橋屋流だ。
卓上七輪で白焼き焼きながら地酒をちびちびやる。舘山寺温泉の宿泊は素泊まりが良さそうだ。店主と若い養鰻家さんとのネットワークで皆で鰻処浜松を良いものにしていきたいと語る。せっかく浜松に来てくれた観光客さんたちに美味しい鰻を食べてもらいたいという。店主のどうしたら鰻を美味しく提供できるかの挑戦は終わらない。
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「高橋屋」
所在地:静岡県浜松市西区舘山寺町2303-4
営業時間:11:00~14:00、17:00~20:00
定休日:不定休
電話:053-482-8460
・お店のホームページ
https://www.instagram.com/unagi_takahashiya/
・食べログでのお店の詳細情報。
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