うなぎ屋さん探訪122~埼玉県岩槻「沖田家」さん

うなぎは大好物である。

仕事で外出の帰り岩槻周辺で夕食をと思う。16号線南平野の交差点から元荒川沿いを南下し、川通の先、古くからの川魚料理店が3軒ほど集まる大戸地区へ。埼玉県岩槻「沖田家」さんを探訪する。

県道から車一台が通れるほどの路地を入ると、創建は1782年(天明2年)の武蔵第六天神社が見えてくる。もう周辺は暗くなり神社内の散策はしなかったが、季節のいい昼間には元荒川との散策路としても良さそうなところだ。元荒川も江戸時代ごろには荒川の本流であったわけで、ここに現在でも川魚料理店が3軒営業しているというのは、ちょっと歴史を感じ興味深いものがある。

さて、相変わらず行き当たりばったりだ。ここには小島家、きわい家、沖田家の三軒が神社の前に軒を連ねる。とりあえず小島家さんを訪ねたが、夜は予約のみとのことで残念。
どこか一軒くらい入れるだろう、まったく無計画なやつだ。二軒隣の沖田家さんへ行ってみる。

テーブルのある食堂でよろしければとのこと。上品な接客の女将さんだ。なるほど夜は奥の座敷個室の予約をするのが基本のようだ。お言葉に甘えて食堂でいただくことにする。

メニューは鰻をはじめ、鯰料理などもあり、川魚専門店だ。うな重セット(コーヒー、果物付)とうな重のみかで迷う。女将さんによるとセットのほうがちょっとだけ鰻が大きいのだそうだ。でも、うちのはもともと大きめの鰻だからとも。うな重単品で1890円を注文する。

待つこと15分、うな重登場。皮は柔らか、身は厚め。見た目のボリューム感はないのだが、プリッとした身からはジュワーッと脂がボリュームいっぱいだ。ジューシーな身からは鰻の風味もしっかり感じられる。タレは、甘辛系やや濃い目。ご飯の炊き加減も硬めで好み。肝吸い、やや濃いめだが、全体のバランスからするとこのくらいがちょうど良い。

食後、一人ボーっとしていると、女将さんが良く冷えた巨峰を持ってきてくれた。
自宅の畑で採れた無農薬の巨峰なのだそうだ。今年は暑いからか出来が悪くてと。
いやいや、粒自体は確かに小ぶりだが、糖度は高く甘い。

こういうやり取りがうれしい、上品丁寧な女将さんも嬉しい。どうやら、奥の座敷個室では大人の宴席なのか、そんな雰囲気を感じる。この周辺はお忍びでお座敷遊びを楽しむ隠れ家的なお店なのだろう。いつか自分もお座敷であんなことしたりこんなことしたり(笑)

探訪日:2010.09

「沖田家」
所在地:埼玉県さいたま市岩槻区大戸1722
営業時間:11:30~20:00
定休日:月曜日
電話:048-799-1025

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/saitama/A1101/A110103/11014461/

コメント

タイトルとURLをコピーしました