うなぎは大好物である。
福井出張、車とはいえさすがに日帰りはきついので福井市内で一泊することにする。
素泊まりで予約をしたため旅館の館主におすすめのお店を聞いて外食。福井市内には市電が走っているようだが運転間隔が長いのか市電の走行風景を目にすることはできなかった。
宿から歩いて5分ほど、市電の停車場近くのお店で旅館の館主さんもおすすめとのことだ。
お店は3階建て、店内はカウンター席とテーブル席があり2階は座敷個室のようだ。さて、一杯やるか。お通しには、うなぎ味噌が出る。鰻の身のミンチの味噌和え。大豆も混ぜ込んでありまだ暖かい。
戦後に祖母が始めた店なのだそうだ。その当時、すでに近所に鰻屋さんがあり、鰻屋をはじめるにあたりなにか特徴を持たせたかったのだそうだ。祖母がテレビで見てたら柳川のセイロ蒸しの紹介をしていて祖母がこれイイなということになり九州に行き研究し、福井で唯一セイロ蒸しが売りの「うな信」が誕生したのだそうだ。現在では三代目がそろそろデビューしようかというところのようだ。
鰻をつまみに一杯やりたい福井の夜。う巻。だし巻き卵と鰻の相性が良い。鰻は一色産を使用しているとのこと。
白焼き。場所柄蒸さない地焼きの白焼きだ。ガス焼きだが、皮はパリッと身はサクサクに仕上げてあり好みだ。白焼きにすりおろしの生姜が付いてきたのは初めてだが、一色臭も少々緩和されさっぱりとした食感になる。醤油は地元の醤油をブレンドしているそうで旨味甘みがある。
日本酒に切り替える、長くなりそうだ。三代目セレクトで純米秋上がり黒滝をいただく。鰻屋さんが選ぶ日本酒って失敗がない。
蒲焼き。皮はパリッと身はふっくら柔らかな地焼き蒲焼だ。最近では収穫量が落ちて貴重品となった紀州の赤山椒を出してもらう。香りが上品。
肝焼き。一般的な肝焼きとはビジュアルからして違うのだが、こちらのお店でのメニュー名は肝焼きだ。鰻肝をタレとバターで焼いたのだそうだ。肝煮に近いスタイルだがバターの風味とタレがよく合い美味い。
ほぼ鰻のコース的な飲みになってしまったが、このあたりで〆ていきたい。「うな信」さんの売りはセイロ蒸しだ。しかしちょっと量が多い。三代目に相談すると飲むお客様にセイロ蒸しをお試しいただくためにミニ小蒸しというのがあるらしい。
なるほど器の下に蒸気の穴があけられている。九州柳川のセイロとはスタイルが違うものの福井式のセイロ蒸しだ。
先ほど地焼きでパリッとした鰻をいただいたものとは違い蒸されてフワッと柔らかく仕上がっている、そしてお通しでも出てきた鰻の身の味噌和えもついてくる。お好みでたまり醤油ベースの旨味甘めのタレも追加でかけることもできる。なるほどこういう感じの鰻セイロ蒸しは「うな信」さんでしか楽しめないだろう。ところ変われば鰻料理も変わる、お店変われば調理方法も味も変わる。だから鰻の世界は奥が深い。三代目には遅くまでお付き合いいただき感謝申し上げます。
【うなぎ愛好会ブログ】より
https://unatan.net/
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「うな信」
所在地:福井県福井市毛矢1-7-22
営業時間:11:00~14:00、17:00~20:00(火・木11:00~14:00)
定休日:月曜日
電話:050-5593-3421
・お店のホームページ
http://unasin.com/
・食べログでのお店の詳細情報。
>>いつもご覧いただき、感謝申し上げます。
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