うなぎ屋さん探訪474~鰻+温泉=最強を体験できる湯河原温泉「富士屋旅館」

うなぎは大好物である。

「万葉集」には「日本三古湯」と言われる道後温泉、有馬温泉、南紀白浜温泉などの古湯だけが登場するが、東日本の温泉で唯一詠まれたのが湯河原温泉なのだそうだ。1300年ほどの歴史がある名湯なのだ。

富士屋旅館

湯河原温泉には100以上もの源泉があり含石膏ー(弱)食塩泉、単純温泉、含食塩ー石膏泉などすべて温泉法による泉質名がつく療養泉なのだそうだ。この地図上の櫓の絵は源泉の温泉櫓である。

富士屋旅館

戦国時代より湯治場として利用され「傷の湯」として知られたそうだ。近代になると日清・日露戦争の傷病兵の療養地に指定され、名湯の評判は全国に広まることとなる。特に上級士官や政治家などに利用され賑わっていたようだ。

富士屋旅館

温泉と鰻を愛するものとしては一度訪れておきたい宿「富士屋旅館」である。この周辺で○○屋という宿は老舗であり夏目漱石、島崎藤村など文豪などにも愛された宿なのだそうだ。

富士屋旅館

富士屋旅館は江戸後期には前身となる温泉宿があったらしい。明治9年に「聚芳園」として温泉旅館を始めている。現在でも大正12年に建てられた二階建ての楼閣風建築「旧館」に宿泊することが出来る。

富士屋旅館

泉質の良さもさることながら訪問の目的はもう一つある。宿の夕食には懐石料理のコース中の焼き物として鰻の白焼き蒲焼が出るのだ。なかなか夕食に鰻料理を出す温泉宿は珍しい、鰻好き温泉好きが気にならないわけがないのである。温泉+鰻=最強!なのだ。

富士屋旅館

大正12年に建てられた旧館は文化庁により登録有形文化財となっている。旧館の先の離れ「洛味荘」に宿泊できるという体験も貴重である。

富士屋旅館

部屋の下には藤木川が流れ、ゆったりとした時間を過ごすことが出来る。大正時代の建具などの温かみも感じられる。

富士屋旅館

源泉をひいた檜内風呂もあり良泉を独り占めすることが出来る。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(旧泉名:含石膏-食塩泉)PH値8.3 溶存物質1.545gの濃いめの美肌の湯である。

富士屋旅館

旧館からの離れ「洛味荘」に通じる通路。建物は古いのだが綺麗に丁寧に手入れがされているので古さというものは感じさせない。

富士屋旅館

大浴場も加水加温なし源泉かけ流しの豊富な湯が楽しめる。一般的的適応症として関節リュウマチ、神経痛、五十肩、打撲、冷え症、末梢循環障害など泉質別適応症としては、きりきず、末梢循環障害、冷え症、うつ状態、皮膚乾燥症などがありお肌ツルツル効果のある美人の湯、塩化物泉なので身体の芯まで暖まる。

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富士屋旅館

食事処は併設の「瓢六亭」となり、宿泊者以外の食事ののみの利用も可能だ。

富士屋旅館瓢六亭

食事処の入り口付近には炭火の焼き場があり、仕切られた半個室席が基本となる。プライベートな空間が確保され落ち着いて食事を楽しむことが出来る。

富士屋旅館瓢六亭

食事処「瓢六亭」での食事内容は鰻を使用した懐石料理のコースとなる。

富士屋旅館瓢六亭

地酒をいただく。「酒田錦」は神奈川県の地酒で足柄の瀬戸酒造店さんのお酒だ。軽めで飲みやすいお酒だ。

富士屋旅館瓢六亭
富士屋旅館瓢六亭

先付 蕪蒸し、鯛めし

富士屋旅館瓢六亭
富士屋旅館瓢六亭

椀 柚子白子わん わらび

造 旬魚

本日いただく活鰻を席まで見せに来てくれる。

富士屋旅館瓢六亭

八寸 旬菜いろいろ
うなぎの煮こごりも入っている。

富士屋旅館瓢六亭

炊 えび芋唐墨のせ、タラの芽

富士屋旅館瓢六亭

揚 ふぐの唐揚げ、伏見唐辛子、すだち

富士屋旅館瓢六亭

高温の炭火で焼きあげる。親方が関西焼きの方なのだそうで大阪関西の調理法で焼きあげる。

富士屋旅館瓢六亭

焼 冬鰻、白焼き、たれ焼
いわゆる蒸さない地焼鰻を楽しめる。地焼の白焼きで岩塩あたりでシンプルにいただくのがよく合う気がする。

富士屋旅館瓢六亭

食事 釜炊きご飯、汁、香の物のが出てくると
甘味 水菓子にて料理は終了となる。

富士屋旅館

前日は土砂降りの雨だったが翌朝は気持ちよい快晴。

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富士屋旅館瓢六亭

この朝食もチェックインの時に汁ものと魚を選ばせてくれる。これはシジミ汁。

富士屋旅館瓢六亭

こちらはアラ汁、別料金にはなるが朝食魚のセレクトで鰻蒲焼を選ぶこともできる。朝から鰻をいただくとは鰻好きにとっては幸せなことだ。

 

朝から鰻蒲焼とトロロとご飯。絶妙ナイスな朝食だ。宿の人によると旧館の管理が大変なのだそうで日々修繕と清掃なのだそうだ。最新の設備も整っていてWiFiもしっかり完備されてオンラインワークも可能だ。今はやりのワーケーションとしての利用にもお勧めだ。温泉+鰻=最強!これほど幸せなことは無い。温泉好き鰻好きさんは一度は訪れるべきところである。

 

 

 

鰻+温泉=最強を体験できる湯河原温泉「富士屋旅館」

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探訪日:2016.02

「富士屋旅館」
所在地:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上557
定休日:

・お店のホームページ
https://fujiyaryokan.jp/

・食べログでのお店の詳細情報。

富士屋旅館旅館 / 湯河原駅
夜総合点★★★★☆ 4.5

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