うなぎ屋さん探訪343~大阪市阿倍野区「ふな定」

うなぎは大好物である。

市営地下鉄谷町線で阿倍野駅で下車。地上に出ると路面電車がお出迎え、どこか懐かしい街の雰囲気。が、凄いビルが「阿倍野ハルカス」
これが今日本一のビルなのだそうだ。

阿倍野駅から阿倍野筋を歩いて3分ほど、お持ち帰り専門の蒲焼屋さん。「ふな定」

街の魚屋さんのような佇まいだが売っているものを見てみると、カブト(頭)付の蒲焼が並んでいる。お値段は一尾1500円から2000円。なるほど、うなぎのサイズ重量で値段が変わるようだ。それにしても安い。

しかし、これを東京まで持ち帰るか、悩む。が、やはり興味が優先して、女将さんに声をかけた。2000円の蒲焼を注文する。そして、八幡巻800円が惣菜のように売られている、そういうものなのかと、やはり興味で購入。

女将さんによると、もうずいぶん前からこの阿倍野でやっているよとのこと。ばあさんの代からと言ってたかな?頭付の蒲焼にびっくりしていると、ここらへんじゃ普通やでと、ストレートなコメント。「おおきに!」が心地よい。
大阪に来てはじめて「おおきに」を聞いた気がする。梅田あたりではありがとうございますと言っていたなあ。帰宅後の楽しみが出来た。

夕方大阪を出てもその日のうちに東京につくのが新幹線のすごいところだ、おかげで晩酌もできる。

あらためて、頭付の蒲焼に豪快さを感じる。これを、レンジのトースターモードで焼く。身から脂がにじむころには食べごろだ。

そして、まな板で関西風に刻む。地焼の鰻は箸では切れない。なるほど、こうして切ったほうが食べやすい。付属のタレをかけて、関西風頭つき蒲焼完成。

つぎに八幡巻、これもレンジのトースターモードで焼く。焼けたらやはり切る、中のゴボウが飛び出ないように形が崩れないように慎重に、ちょっと崩れた。ちょっとタレをかけて完成。

関東ではあまり見かけない八幡巻なので、ちょっと八幡巻についての説明を。茹でたゴボウを鰻で巻いてタレ焼きしてます。京都の八幡市付近の郷土料理と言われていて、おせち料理などに入ることが多く、最近では鰻のほかに穴子や牛肉を使うこともあるとか。

「ふな定」さんではお惣菜的に売っていたので料理としての八幡巻の位置づけがどのようなものか和食の専門家さんに伺ったところ八幡巻は基本的には日本料理屋さんの範疇だそうで、日本料理の八寸、焼き物の位置づけなのだそうです。

ごぼうと鰻がまたよく合うものです。関西風蒲焼と八幡巻そして兵庫の日本酒をあわせて美味しく頂きました。安くて旨い、そして粋な鰻屋さん「ふな定」なのでございます。

探訪日:2015.06

「ふな定」
所在地:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋4-5-12
定休日:水曜日

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270203/27060011/

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