うなぎ屋さん探訪290~東京都千代田区麹町「うなぎ秋本」

うなぎは大好物である。

以前から気になっていたお店、麹町の秋本。創業は百年余というから明治末期の創業なのだろう。じつは何度か訪問しようと、四ツ谷駅を降りているのだが、どうにも麹町方面とは反対方向に歩いてしまいたどり着けなかった。(笑)なんだか四谷付近って方向感覚が狂うのは自分だけだろうか。

8月の土曜日、13:00頃。今回は連れがいる、うなぎ秋本の最寄駅、地下鉄麹町駅で降りる。地下鉄の出口を出てすぐ、これなら迷うこともない。数寄屋造りの建物、なかなか情緒がある。扉を開けると店内は満席のようだ。仲居さんがちょっとお待ちくださいとのこと。店舗右側の個室座敷横の通路の椅子で待つ。今のところ他に待っているお客さんはいないがお店は忙しそうだ。

あまり待ってまで店に入ることはないが、このくらいの待ちであれば待ってみようという気になった。待っている間にメニューを持ってきてくれる。予約のお客さんが入ってくる。うなぎ屋さんは基本的に予約をするべきかもしれない。その後、お客さんが続いて、ちょっとした待ちの列ができる。夏の鰻屋は忙しい。夏場でなくてもわりと混んでいるうなぎ秋本さん。

メニューは、うな丼2400円、うな重松2400円より。うな丼は2400円、2900円、3600円となる。うな重は松2400円、竹2900円、梅3600円、鶴4100円。グレードで鰻の質と大きさが違うとのこと、肝吸いは別。共水うなぎ4800円、大井川のブランド鰻も扱う。他にはコース料理をはじめ鰻定食、刺身、幕の内や割烹料亭の一品料理もある。筏がある6300円。

待ち時間10分ほどで席に案内される。店内一階はテーブル6卓26席ほど、一階奥に、二階にも座敷個室がある。相席をお願いすることもあるようだ。うな重梅3600円とうな丼2400円をお願いする。肝吸いと同じく別料金だが赤だしをつけた。

待つこと15分、うな丼、うな重登場。
うな重は、二段の丸い重というかお櫃入りで上段に蒲焼、下段に白いご飯と別々に登場する。いわゆる”蒲焼つきめし”というスタイル。

皮はうすくトロッと柔らかい。身はやや厚めふんわりトロッととろける身だ。タレは甘い、都内では珍しい甘口のタレ。トロトロの蒲焼と甘めのタレを合わせるのは、あまり見かけないかもしれない。フワッとトロッと甘口のボリューム感、なるほどこのタイプが好きな人にはピッタリだろう。トロトロ加減も尾花ほどではないが、かなりトロトロ度は高い。

うな丼は、お値段からするとやや厚みのある身。蒲焼は0.75尾が丼のご飯の上にのっている。追加のタレはテーブルに常備されている。赤だしは、ほんのり甘い、やさしいお味。

“蒲焼つきめし”というスタイル。蒲焼とご飯の進行のバランスがつかみにくい、もっと精進しなくては。ご飯と一緒の蒲焼を楽しみたいなら、うな丼を選ぶとよいかもしれない。

探訪日:2014.08

「うなぎ秋本」
所在地:東京都千代田区麹町3-4-4
定休日:日曜・祝日、第二土曜

・お店のホームページ
https://www.unagi-akimoto.com/

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130803/13000415/

コメント

タイトルとURLをコピーしました