うなぎは大好物である。
両国駅を下車する。この街は江戸アピールが強いようだ。駅から歩いて2分ほど路地をちょっと入ったところに、昭和レトロな看板と引き戸。自動ドアは似合わない、創業1877年(明治10年)両國さんへ。東京都墨田区両国「両國」さんを探訪する。
右にカウンター席10ほど、左には小上がり席2卓。二階には座敷席もあるようだ。
カンター内には店主と板さん、女将さんにカウンターの中央に案内される。メニューはうな重中2500円、上2900円、特3500円、肝焼き、鳥つくね焼きなど焼き物もある。
板さんの仕事をみながら待つ。講談丼会というものを主催しているようだ。講談後にうな丼を楽しむ、粋だねえ。
常連さんらしき高齢のお客さんが入ってきた、若い女性を連れている。店主と東京のうまいもの談義。日本酒に肝焼きを、若い女性とお召し上がりだ。
常連老人の話を聞いているのはおもしろい。ほほう、近所の会社の会長さんなんだ。
若い女性は税理士さんか、時期的にねえ。しかしよく呑みよくしゃべるじいさんだ。
別に自分も仲間に入れてもらいたいわけではない、ただ、若い女性と肝やきに日本酒で一杯やりたいだけだ。
待つこと20分、うな重登場。皮は薄目で柔らか、脂ののりも程良い。身の厚さは普通、柔らかい。やや浅めの蒸し入れなのか、若干プりっとした触感を残す。程良いジューシー感。
タレはさっぱりした辛口、ごはんの炊き加減はかためで好み。タレとのバランスもよい。
肝吸いは別、今回は注文せず。
隣のじいさんと若い女性の会話がどうにも気になるがおもしろい。高島屋の特別食堂の話とか、東京の空襲で焼け残ったところとか。こんなじいさんになりたいものだ。
つり銭はピン札、たまたまなのか毎日準備するのかは分からないが、気持ちのよいものだ。昭和な居酒屋、カウンターで日本酒が似合う、うなぎ屋さんでございます
探訪日:2013.03
「両國」
所在地:東京都墨田区両国4-32-3
営業時間:12:00~13:30、17:00~20:30
定休日:月曜日
電話:03-3631-7534
・お店のホームページ
・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13002978/
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