うなぎは大好物である。
実はフェイスブックのうなぎ愛好会グループというのを主催していて、そのグループでの投稿で気になるお店の投稿があったので行ってみることにした。
場所は神奈川県厚木市。厚木というと都会的なイメージがあるのだが、ここは緑豊かで天然温泉も近くにあるという自然豊かなところだ。
敷地内の駐車場に車を停めて入り口へ向かう。店内に入る前からキチンとしている感が醸し出されている。
うな重膳の(福)は3分の2、(録)は1.0尾、(寿)は1.0尾と白焼きがつくのだそうだ。鰻の量でうな重のグレードが変わる。
店内は上品な雰囲気でオシャレな店だ。座敷掘り炬燵式のカウンター席、会食に向いている座敷テーブル席がある。もともとこの地で和食店を営業していたが、会社代表が九州で食べた美味しい鰻にリスペクトし試行錯誤の末、2021年9月に鰻専門店として再始動したお店なのだそうだ。
待つこと20分、うな重膳(録)が登場。重箱の蓋を開けると大きな太物の鰻が入っている。太物を使用するので鰻の確保が難しい、その時期に美味しいうなぎを使用している。今日の鰻は豊橋産だが三河一色や九州のうなぎを使うこともあるのだそうだ。
ご飯は「山形ゆめごこち」という品質を使用している。ご飯の美味しさを楽しんでいただきたいという思いが込められている。よって鰻のタレはご飯にはかけていない。確かにご飯だけを食べても色艶も良く程よい粘り気、甘み旨味があり美味い。膳の中にタレ瓶がつくのでお好みで調整できる。実はこのご飯注文ごとに土鍋で炊いているという。ボリューム感のある地焼の鰻との相性がよい。
炭火で焼き上げられた鰻は、皮はパリッと身の表面サクッと仕上げられている。身はこれは蒸しているんじゃないの?と思うほどとろける身だ。焼きだけでこんなに柔らかくトロトロするのは高い技術があってこそだ。タレは醤油が引き立っているが甘めに寄せられている、うなぎの旨味を邪魔をしない鰻の引き立て役のタレに徹している。うなぎタレご飯の絶妙なバランスが楽しめるうな重だ。地焼きというとワイルドなイメージを想像してしまうが「地焼うなぎひらさわ」さんでは上品な地焼き鰻が楽しめる。自焼き鰻の初心者におススメだ。自焼きの鰻の身が硬いという時代は終わった、本来の川魚としての鰻の味を楽しむなら自焼きに限る。
挽きたての山椒は香りが高い、しかし個人的には美味い鰻には必要がないと思う。普通の鰻屋さんで出てくるような漬物ではなく酢の物が付く。このあたりに和食職人のセンスを感じる。そして肝吸いはつかない、会社代表が肝を吸い物に入れるより肝焼きにして提供したほうが美味しく提供できるのではないかという考えらしい。この考えには私も同意見だ。鰻愛が強くて、こだわりが溢れすぎて、鰻本来の素材の味をダイレクトに楽しめるうな重を実現してしまった。今後は焼きの具合などもお客様のリクエストを聞けるように、さらに研究をしていきたい、と話していた。今後ますます楽しみなお店の一つだ。
【うなぎ愛好会ブログ】
https://unatan.net/
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「地焼うなぎひらさわ」
所在地:神奈川県厚木市小野2308
営業時間:11:30~15:00、17:00~21:00(土・日・祝日11:30~21:00)
定休日:月曜日
電話:049-262-5321
・お店のホームページ
https://unagi-hirasawa.com/
・食べログでのお店の詳細情報。
>>いつもご覧いただき、感謝申し上げます。
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