うなぎは大好物である。
仕事関係の方と打合せがてらランチ飲みをすることになった。場所柄、赤羽は両者にとっても都合が良い。かねてから行きたいと思っていた東京都赤羽「川栄」さんを探訪する。
赤羽の一番街商店街を通っていく横目に昼飲みで有名な「鯉とうなぎのまるます家 総本店」さんを通り過ぎていく。こちらは昼飲みっていうか朝飲みだけど。横丁の先に東京都赤羽「川栄」さんがある。以前は持帰り専門の店頭の販売窓口は無かったような気がする。
店内も改装されたようだ。
ランチ時を少し外して入店。2階の座敷席に案内される。昔のばあちゃんの家に遊びに来たような懐かしさ。こういう雰囲気が落ち着く。
「川栄」さんは1946年(昭和21年)の創業。初代、石井鐡五郎氏が川魚の小売りを始めたのがはじまりだ。川魚販売の傍ら、鶏を捌き販売もしていたのだそうで現在もほろほろ鳥をいただける貴重なお店である。店名の｢川栄｣は、一代目である鐡五郎の父、栄二郎の“栄”と川魚の“川”からきているのだそうだ。現在は三代目が歴史と技術を継承している。どんなお店それぞれに歴史があるのだ。
とりあえず生ビールをいただく。メニューは鰻と鶏が中心。アメリカGHQ直伝のレシピ川栄さん自慢のローストチキンもある。ほろほろ鳥もいただきたいので合わせ盛をいただく。おさしみとたたきが一つの皿に盛られている。
一杯やりながらなので流れを見ながら料理を持ってきてくれる。ほどなく白焼きが登場する。三河一色産とのこと。蒸された白焼きだが一色産ならではの良質な脂のノリを楽しめる。
つづいてほろほろ鳥のネギ間が登場。あっさりめのタレで鶏の味を引き立てる。
ここで飲み物をお代わりする、山椒ハイボール。飲みやすくてクイクイいけてしまう。私は調子に乗りやすい人間なので注意が必要だ、チェイサーをいただく。
ほろつくねの月見をいただく。肉汁たっぷりのつくねをタレと黄身にからめていただく。これは日本酒が欲しくなってしまう。
熱燗をお願いする。すると店員さんがお猪口を選ばせてくれる。こういう余裕のある接客は好きだ。その空間を共有している人たちがみな優しい気持ちになれそうだ。
そしていよいよ〆の蒲焼でございます。やっぱりね飲んじゃうとご飯はいいかなってなる。しっかり蒸された蒲焼はホクッと柔らかな食感だ。脂のノリもくど過ぎず、あっさりめのタレがよく合う。
美味しく楽しい時間は人を笑顔にするものである。コロナの昨今、人と談笑しながら酒を酌み交わすことも少なくなってきた。それだけにこういう貴重な時間は大事にしたい。そして美味しい蒲焼をいただけるお店も大事にしたい。
探訪日：2020.10
「川栄」
所在地：東京都北区赤羽1-19-16
定休日：日曜日、水曜日
・お店のホームページ
http://kawaei.net/
・食べログでのお店の詳細情報。
川栄 （うなぎ / 赤羽駅、赤羽岩淵駅）
昼総合点★★★★☆ 4.0
＞＞いつもご覧いただき、感謝申し上げます。
ブログランキングに参加致しました！
ポチッとしていただけますと嬉しく思います。
他のうなぎ系のブログもご覧になれます。
コメント