うなぎ屋さん探訪373～東京都新宿区「佃梅」

うなぎは大好物である。

西新宿の裏路地。新宿といってもちょっと細い路地を入れば、住宅街に迷い込むことができる。住宅街から空を見上げれば高層ビル。そんなちょっとおかしな風景がある。

ごく普通の一戸建ての玄関に「つく梅」と書かれた看板と暖簾。その横にはごく普通のお宅の表札。その下にはお品書きと営業中の札。

これは、インターホンを押して行くべきか悩む。静かに玄関を開けると、そこはリビング？店主と女将さんがラーメンを食べている。既に13時半を過ぎている、一仕事終えたところのようだ。申し訳なく思い、出直しますと言ったのだが、どうぞどうぞ店に入れてくれた。あの、ラーメンのびちゃうんで召し上がってくださいと、言ったのだが仕事モードに。たいへん恐縮だ。

玄関で靴を脱ぎ、リビングいや店内に座る。座卓3卓に座布団。親戚の叔父叔母の家にでも来たかのような感覚だ。さっきまで高層ビルを見ていたのに。

テーブルにメニューがある。うな重は中2000円より、上2500円、特上3000円。蒲焼の中、上。肝吸いは別料金。他にはビールとお酒、そして肝焼きのみのシンプルメニュー。グレードで鰻の量が違うとのこと。特上をお願いしておとなしく待つ。今回は肝吸いもお願いした。