うなぎは大好物である。
連日の猛暑で食欲は減退気味。夏のうなぎ屋は混雑するのであまり足を運ばないのだが
どうにもこうにも、うなぎが食べたくなる時がある。それが今日だ。
午後から池袋で打ち合わせがあるので、この近辺で、ボリューム感たっぷりのうなぎ屋をとネットで探す。東京都池袋「豊松」さんを探訪する。リライトしている2024年現在は閉店となっているそうで残念。長い間お疲れ様でした。御馳走様でした。
池袋北口から北西に歩いてゆく、灼熱のビル街を抜けると、迷路のような細い路地に囲まれた、住宅街に入っていく。池袋図書館を過ぎる、迷路は続く。要町駅からのほうが近いかもしれない、それでも歩く。
都心の迷路を楽しみながら、やっと目的のお店”豊松”さんにたどり着く。日曜日の13:00近くに到着、店内はほぼ満席だ。カウンターの席が一つ空いていた。店内は、カウンター6席、小上がり4卓ほど。
メニューはうな重のグレードはなく、1500円のうな重のみ。他には、うなぎ姿焼き、うなぎの頭を除く一本焼き、白焼き、しゃもじ焼きなどがある。うな重を注文。さっぱりした感じの女将さんが、水かお茶か気を遣ってくれる。そして、ミントの効いたお絞りを出し、うなぎを焼く、忙しそうだ。夫婦二人で忙しそうに動いているが、お客さんへの細かい気配りは忘れていない。夏のうなぎ屋は忙しい。ほどなくして、娘とお孫さんだろうか、お店の手伝いに入る。微笑ましい光景だ。
裂きたて串うちされた鰻が積まれている、それを蒸し器に入れ、蒸されたうなぎを
手際よく焼いていく。
待つこと20分、うな重登場。皮は柔らか、身は厚め、うなぎの脂のジューシー感と、超トロトロの身。こりゃあすごいぞ。タレは甘めしょうゆ系だが濃すぎない、うなぎと絶妙にマッチ。
一切れ食べたところで、ご主人のおススメという刻み生にんにくが登場。山椒をかけるように、うなぎの上に散らして、食べてみる。これがまた、なかなか合ものだね。ダブルスタミナパワー。
肝吸いは、しっかりしたカツオダシとプリッとした肝。このボリュームで1500円はかなりのお得感だ。銭湯とタイル張りの洗面台のある床屋のある街のうなぎ屋。親戚のおばちゃんちで食べる超パワフルうな重。こういう、お店はいつまでも変わらずにいて欲しいと思う。食後のにんにく臭を気にしながらも、蒸し暑い中打ち合わせに向かう。
探訪日:2010.08
「豊松」【閉店】
所在地:東京都豊島区池袋3-69-15
定休日:月曜日
・お店のホームページ
・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1322/A132202/13082981/
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