うなぎ屋さん探訪516～川魚料理は奥が深い「鮒のアライ」を初めていただいた「小松園」さん

うなぎは大好物である。

近頃、SNSなどで目にする「小松園」さんからの情報発信。なんだか情報発信の仕方が元気をもらえるような感じなので気になっていたところだ。

古河市小松園

ついに情報発信の主、茨城県古河市「小松園」さんに行く機会に恵まれた。旧日光街道
宿場町として栄えた城下町でもある古河市は水運の要所としても栄え川魚鮒の甘露煮の町としても知られている。お店は車でのアクセスが良好だ。

古河市小松園

一階のテーブル席、席というかギャラリーのような雰囲気だ。小松園さんは先代がレストランとして創業し現在の二代目が鰻和食店として大切に育てている。

古河市小松園

いろいろな食事シーンに対応する客席。二階には大規模な法事もできる広間も完備してる。

古河市小松園

テーブル席のあるギャラリーで見つけた鰻スポットには「うなぎ職人セット」が置いてある。そうそうSNSでこれを見かけて欲しいと思ったんだった。タレ壺までついていて本格的だ、実際に販売もされたようだ。こんな遊び心が素敵だ。

古河市小松園

小松園さんのパートさんがやはり遊び心で制作した鰻の編み物。可愛らしくできている、マフラーにしちゃってもいいななんて思ったりもして。

古河市小松園

この鰻編み物を見たお客さんが、うな重の編み物を持ってきてくれたのだそうだ。遊び心が仲間を呼ぶような鰻愛が溢れる素敵な空間だ。

古河市小松園

ギャラリーでつい楽しみすぎてしまったが、そろそろ今日の鰻飲み計画をたてよう。写真が豊富に入っているメニューで分かりやすい。ひつまぶしといった蒸さない地焼のうなぎメニューもある。

古河市小松園

冬は乾燥しているので、ビールが旨い。冬でもビール、生ビールより瓶ビール派になってきた。

古河市小松園

こちらは特別に用意していただいた。「鮒のアライ」臭みは全く無く弾力のある身は甘い。酢味噌でいただく。茨城県古河市は魅力がつまった一品だ。大変貴重な珍味なので予約時の確認が必須だ。

古河市小松園

肝焼き。大きめの肝だ。トロっとプリッとした食感に甘め濃いめのタレで酒もすすむ。

古河市小松園

ここは日本酒をいただきたい。茨城県の地酒「御慶事」がある。この蔵元青木酒造さんは小松園のご近所だったりする。「青木酒造」https://aokishuzou.co.jp/

古河市小松園

冬の冷酒は内臓に染みる。普通酒の「御慶事」でも飲みやすいお酒だ。

古河市小松園

白焼きハーフ。鰻はその時々で良いものを問屋から仕入れるのだそうだ。本日の鰻は浜名湖産とのこと。肉厚の身はしっかり蒸しあげて炭火で焼き上げる、香りも良くトロトロな食感を楽しめる。この時期の鰻は脂のノリがよい。

古河市小松園

〆にうな重特上をいただく。じつは予約時にお重の半分を蒸した関東風に半分を蒸さない関西風でと無茶ぶりをしていて快諾いただいた。事前の予約なら対応いたしますとのこと。三切れのうちの左の一切れは関東風、右の身が刻んである二切れは蒸さない関西風で仕上げていただいた。

古河市小松園

浜名湖産の4Pサイズを使用したうな重、迫力がある。蒸さない関西風といってもお店によってアプローチの仕方はいろいろだ。パリッとサクッと仕上げるところもあれば、小松園さんのようにプリッとした身に旨味を閉じ込めるような仕上げ方をすることもある。鰻の素材の良さがダイレクトに表れるのが蒸さない地焼スタイルだ。関東風もしっかり蒸されて、ふわふわトロける食感に仕上がっている。たまり醤油ベースのタレが美味い。

古河市小松園

小松園二代目の小倉社長。マスクの下からのぞく笑顔も素敵だが、物知りでお話も面白い。もっと古河市のことを知っていただきたいという郷土愛と鰻を楽しく美味しくいただいてほしいという鰻愛。愛溢れる小倉さんなのでございます。美味しところお時間作っていただきありがとうございます。小倉さんの元気が出る情報発信はSNSやブログで確認することができます。