うなぎ屋さん探訪078~ 山梨県北杜市大泉町「森のやまびこ」

うなぎは大好物である。

小淵沢にて打ち合わせ、出張である。
打ち合わせは午後なので、甲斐大泉方面へちょっと寄り道する。

八ヶ岳ロイヤルホテル前に、以前から気になっていた鰻屋さんがあるので
こちらで昼食をとることにする。新緑が綺麗だ、リゾート気分だ。
山梨県北杜市大泉町「森のやまびこ」さんを探訪する。
お店の外観は、森の中に黄色の看板とうなぎ屋らしくはないが
関西風の蒸さない地焼きのうなぎを食べさせてくれるというので、興味深い。

開店時間少々早めに到着するが、気持ちよく店内に案内していただいた。
店内はカウンター10席ほどと小上がり2卓と程よい落ち着いた店内だ。

メニューはシンプルで、うな丼は1000円から
他に肝焼き、白焼き、長焼き、まぶし丼、うまき、うざくが並ぶ。
なかでも、うなぎピザというのが珍しい。
今回はうな丼の”とくどん2000円”を注文する。
女将さんがお一人で切り盛りしている。

待つこと15分、うな丼登場。
皿の縁が低めの和風皿に、ご飯が盛られうなぎがのっかている。
「わさびをちょっとつけて、お召し上がりください」とのこと。
皮は超パリパリ、超肉厚の身はフワッと柔らかくジューシー。
地焼き独特のジュワッとした感じだが、くどすぎず。
なるほど、わさびがいい感じで合う。
タレは甘めだが濃すぎず控え目、ご飯炊き加減も硬めで好みだ。
ご飯はお代わり自由だそうだ、うなぎがなくなる前に頼むべし。

うな丼に肝吸いはなし。うなぎは三河一色産だそうだ。
蒲焼の持ち帰りもできるようだ。
この値段でこのボリュームはありがたい。
関東圏で本格的な蒸さない関西風うなぎを味わえる、
ここは近いかもしれない。
また、機会があれば是非立ち寄りたいお店である。

そうそう、最後にデザート(ヨーグルトだったか)がつく。
高原の緑の中で食べるうなぎ屋は、のんびりとした時間の流れだ。
デザートを食べながらのんびりしてしまい、女将さんとお話する。

もともと、岐阜県中津川で鰻屋をやっていたのだそうだ。
年をとったので、中津川の店は息子夫婦に任せて5年前に山梨県大泉に移住してきたとのこと。
御主人は他界され、現在は女将さん一人で切り盛りしているとのこと。

中津川のお店の名は、”やまびこ”、こちらは八ヶ岳山麓の森の中なので
”森のやまびこ”と名付けたそうだ。

ここ山梨あたりでは蒸す関東風が主流だ。
初めてのお客様に、この岐阜発の関西風うなぎを出すときには緊張するという。
関西風の蒸さない鰻を食べ慣れていない、関東の方の反応は様々なのだそうだ。
それでも、5年間続けて、関東からわざわざ食べに来てくれるお客さまも
いらっしゃるのは、大変ありがたいと謙虚な女将さんは語る。
「もう年寄りなのでマイペースで暮させてもらってます」
というが、そう年寄りにも見えず綺麗な女将さんである。

定休は火曜日と水曜日だが、来店前に電話を頂けるとありがたいとのこと。
女将さんとの話は楽しい。
店の前のロイヤルホテルで、泊まりがけで一杯飲みながら
鰻に八ヶ岳のワインなんてのをやってみたいものだ。

探訪日:2009.06

「森のやまびこ」
所在地:山梨県北杜市大泉町西井出8240-3102
定休日:月曜日、火曜日、水曜日

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/yamanashi/A1902/A190201/19003946/

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