鰻に関するウンチク~食品サンプルのはじまりは蒲焼だった!?。

散歩が好きだ。

以前から、鰻の蒲焼のストラップが欲しいなあと思っていた。

今日は新潟からのお客さんを東京案内中。彼がかっぱ橋の道具街に行ってみたいというのでご案内する。食品のサンプルが見たいのだそうだ。自分もそういうものには興味がある。

かっぱ橋で見つけた、蒲焼のストラップ。色艶といい、細かいディテールを再現してあります。皮目のほうもじつにリアル。

さらに店内で見つけた、ミニうな丼の食品サンプル。タレが染み込んだご飯の感じなど
うまそうだなあと、購入してしまった。

通常のお店のショーケースに置くような、実物大の食品サンプルもあり。しかしお値段が、七千円くらいしておりましたな。

他に何軒か食品サンプルのお店を物色したが、蒲焼の色艶やディテールが一番近く。ついミニうな丼まで買ってしまったのは、こちらのお店「サトウサンプル」

店主に、もうちょっと小さい蒲焼のサンプルはできないのか尋ねたのだが、この蒲焼のストラップの大きさまでが限界なのだそうだ。これ以上、小さくなると色合いや細かい表現が難しくなり、職人として納得がいくものができなくなってしまうとのこと。

作業的には、原寸大の蒲焼から型を起こしていくのだそうだ。その型をちょっとずつ縮小していくことで、小さいサンプルを作っていくのだという。サンプルが小さいほど型が必要だということだそうだ。

なんだかいろいろ話を聞かせていただいてしまったのだが。

このお店の始まりは、先代がものづくりが好きで座敷で使用する肘掛を作っていたのだそうだ。しかし戦時の物資不足で肘掛の制作は困難になってきた、そこで、ものづくりを続けたいと願う先代は、職人を集めて知恵を出し合ったのだそうだ。蝋を使って食品サンプルを作ろうとなったのだそうだ。

その時の、打ち合わせの会場が鰻屋だったのだそうで、鰻屋の店主から、うちの鰻のサンプルを作ってみれば、というところが始まりなのだそうだ。

そんな創業の歴史もあり、鰻のサンプルには一層こだわりがあるんですと店主。店に歴史あり技にも歴史あり。

コメント

タイトルとURLをコピーしました