うなぎ屋さん探訪712～丁寧な仕事から生まれる舌触りの良いトロトロ蒲焼。千葉県我孫子市うなぎ「うな志ん」さん

うなぎは大好物である。

千葉市内へ出張となり午前中から一般道国道16号線を千葉市方面に向かっています。ちょうど昼時に柏付近になりそうだたので、以前から気になっていた我孫子市の「うな志ん」さんを探訪することにします。

千葉県我孫子市うなぎ「うな志ん」さん

事前に予約を入れてあり席は確保してもらっています。店舗横に2台分の駐車スペースがあります。
店主さんは10代から日本料理、割烹料理の世界で修業を積み、その後、都内の大手川魚問屋や成田の名店など全国各地で修業されています。

千葉県我孫子市うなぎ「うな志ん」さん

店内は、カウンター席4席、テーブル2卓の小さなお店です。店主は元々地元の方で、地元で炭火が使える物件を探すのに苦労したそうです。2022年5月に開店した新しいお店です。

千葉県我孫子市うなぎ「うな志ん」さん

メニューはシンプルです。鰻の蒲焼とご飯を食べるなら、特上うな丼となります。鰻を使ったコース料理もあります。特上うな丼を注文しました。

千葉県我孫子市うなぎ「うな志ん」さん

特上うな丼は、前菜、肝吸い、お新香、デザートからなるミニ割烹コース的なメニューです。最初に高野豆腐とどんこが出てきます。やさしいお味でホッとする一品です。

千葉県我孫子市うなぎ「うな志ん」さん

そしてヒレ焼き。3.5匹分の鰻のヒレだけを串に巻いて、炭火で焼き上げています。タレのバランスも良いです。

千葉県我孫子市うなぎ「うな志ん」さん

前菜をつまみながら店主さんとお話をしながら、待つこと35分、うな丼が登場します。丼の下のお盆は、店主さん自ら欅を削り出して漆を塗って仕上げたのだそうです。四角いお盆だから、四角いお重は合わないと考えて、丸い丼のスタイルになったそうです。この丼も石川県の若手の挽き物職人さんに作ってもらったのだそうです。「おわんのささうら」

千葉県我孫子市うなぎ「うな志ん」さん

ご飯も注文ごとに炊いているのでふっくら熱々のご飯を楽しめます。ます。今日の鰻は三河一色産4pサイズ(いつもは、もうちょっと小さめなのだそうです)で東京の大手川魚卸から仕入れています。白焼きをした後に丁寧に骨抜きをして、蒸器にかけます。団扇を丁寧に扱いながら炭火で焼き上げていきます。

千葉県我孫子市うなぎ「うな志ん」さん

タレが特徴的で味醂由来の甘みを上手に引き出しています。しっかり蒸しが入り、身の焼きはやや強めです。蒲焼は舌触りよくトロトロに仕上げられています。店主さん曰く田舎で静かに丁寧にやりたいのだそうです。手間暇かかって時間もかかってしまうけど譲れないという職人魂を大事に営業していきたいのだそうです。店休日にも厨房にはいり、美味しくするための研究しているので、自らを引きこもりの鰻屋だと笑いながら話す店主さんはお茶目です。最後にデザートをいただき大満足でお店を後にしました。

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