米作りのお手伝いをすることになった。その8

どうやって手動精米しようか?前回のようなやり方していたら一年後になっても炊き立てのご飯にはありつけなそうだ。電気が無かったころ昔の人は頭使って考えたのでしょう。
農業体験イベントにて昔はどうやって脱穀・精米をしたのか体験してまいりました。

これは足踏み脱穀機。鋳鉄と木を使って組み立てられている。優秀無比というのがこの製品の自信を感じますねえ。脱穀機の下のペダルを踏んでドラムを回転させる昔の足踏みミシンの要領だ。回転しているドラムにモミのついた稲を接触させモミをとる。稲からきれいにモミを取るには少々練習が必要なようだ。

もみ殻を取るのが課題であった。すり鉢に軟式の野球ボール。これでゴリゴリと、これはちょっと効率が良い。前回瓶に入れて棒で突いたが、あれはもみ殻が取れてからの精米段階のやり方だったようだ。こちらのほうが、より早くもみ殻を取ることができる。

さらに、すりこぎ棒でやってみる。ボールよりもわりと早くモミが取れるが、棒では硬すぎるようで米までつぶれてしまうことがある。いまのところ、手動モミ取りはこの方法がいいのかもしれない。ちなみに、昔は土摺臼(どずるす)という土製の臼を使用していたそうだ。土でできているので現存している臼は見たことがないのだとか。

まあ、地道にゴリゴリやって、もみ殻が取れてくるのでありますが、すり鉢の中にはもみ殻と米が混在するのでございます。これをもみ殻だけ除去したいのですが。昔の人はちゃんと考えてました!

これは、唐箕(とうみ)という手動機械なんですが、上部の上戸部分からもみ殻と米が混在しているすり鉢の中身を入れます。手前に見えるハンドルを回すと、内部の羽が回転して風が起きます。そうすると、米は重いので左下の出口から出てくるが、もみ殻は左の排気口へ風で飛ばされるのであります。こんな作業を延々と繰り返して、やっと玄米ができるんです。これらの古い機械類は農業イベントにて実演したものです。

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