うなぎ屋さん探訪164~東京都新宿区「勝三」

うなぎは大好物である。

たいへん久しぶりに散歩の達人のお手伝い。
11:00に新宿アルタ前で待ち合わせをする。
昼番組の観覧者の案内をしている声が聞こえる。
なんだか人が少ないように感じるのは気のせいか?

まずはランチをと、リストアップしていただいてある
いくつかのお店を物色しながらブラブラ散策。
その中の一つに鰻屋が、しかしまだ開店していないようだ。
鰻がいいなあ。

11:30を過ぎたころ再び鰻の前を通ると暖簾が出ている。
新宿通り2丁目付近の路地を入ったところにある「勝三」。
住まいが近所なのに、いままで気が付かなかったのだそうだ。
確かに都心の路地裏の店は分かりづらい。

店内はカウンターのみ8席のこじんまりしたお店。
パンチパーマの店主がやさしく迎えてくれる。
各カウンター席の前にはガス栓が設置されている。
看板には”うなぎふぐ勝三”とある。
女将さんがほうじ茶と暖かいおしぼりを持ってきてくれる。
目の前のトレーの上には手製の箸袋に入った箸が並べられている。
箸袋の朱印が割烹料理屋な感じだ。
うな重3000円をお願いする。

これから裂きますのでお時間30分ほどと、店主。
活き裂きはありがたいので、もちろん待つことにする。
ちょうど、座った席の真ん前で裂いている様子がうかがえる。
カウンターの壁が高いので裂いている様子は見ることができない。
ザリザリと裂く音が聞こえてくる。
他のお店で、まれに裂く様子を見ることがあるのだが
この裂くときの音は各お店で違う、面白いものだ。

話をしながら待つ。
鉄串に刺された鰻が見える、焼に入るようだ。
蒸し器から鰻の肝が取り出され、肝吸いが出てきた。
熱いから気を付けてと、気遣う店主。
そして、「裂きたての肝吸いは珍しから、味わってみてください。」とのこと。
さっそく、吸い物からいただく。
なるほど、管の部分はプリっと、肝の部分は独特の臭みもなくフォアグラみたいだ。
たしかにこんな肝吸いはいただいたことがないかもしれない。
出汁も風味のある吸い物だ。

吸い物が出されてからほどなく
待つこと30分で、うな重登場。
重箱はうな重、漬物、うまきのセット重。
皮はパリッと焼かれている。
身はやや厚め、フワッとトロッとした身だ。
皮下脂肪も程よく、上品なボリューム感。
タレは醤油系、濃すぎず薄すぎず鰻とマッチしている。
ご飯は、もうちょっと硬い目が好みだが許容範囲。

食べログのほかのレビューにもあるように
うな重が出てくるときには「山椒をかけないで」の一言がある。
カウンターにも山椒は常設していない。
自分の基本的に山椒はかけない、厳しい時だけかける。
本日のうな重もかけずに、おいしくいただいた。
食後のほうじ茶が旨い。

おいしかったと店主に伝えると
昔はどこも裂きたてだったんだけどねえと。
貴重な新宿路地裏活き裂き鰻のお店でございます。

実はご馳走になってしまった。
うな重分以上にいい仕事しますんで!
ご馳走様です、ありがとうございます。

探訪日:2012.03

「勝三」
所在地:東京都新宿区新宿2-6-3
定休日:日曜日

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13082131/

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