うなぎ屋さん探訪347~大阪市中央区「吉寅」

うなぎは大好物である。

大阪に出張で行くと知人に話したら教えてくれたお店がこちら。堺筋、1922年(大正11年)創業の「吉寅」江戸焼鰻の老舗、関東風の蒸した鰻だ。

堺筋本町、この辺りは官庁街といった感じでオフィスビルが並ぶ界隈だ。開店時間は11:00、ちょっと早めに店前に到着。ビルの谷間に木製の門、暖簾には高貴な紫そして店内までの長いアプローチ、高級感漂うお店だ。

店内は中庭が眺められるテーブル席、奥には座敷席もある。レトロモダンな雰囲気の内装。割烹着を着た仲居さんが世話をしてくれる、対応も柔らかい。開店と同時に入店したが、次々とお客さんが入ってくる。

メニューはシンプル。鰻定食4000円、鰻丼定食4000円。この違いは、鰻定食は蒲焼とご飯が別で鰻丼定食は、ご飯の上に蒲焼がのっている。
昼鰻づくしコースは5900円より。一品として、肝煮、焼肝、八幡巻、うざく、う巻きなどがある。夜のコースは要予約のミニ会席が5600円より。

ご飯の上に蒲焼派なので鰻丼定食4000円をお願いする。きも吸いか、きも赤かを選べる、きも赤を選んだ。

待つこと15分、鰻丼登場。超肉厚の蒲焼がのっている、見ためのインパクトもあり。なるほど、関東背開きだ。皮は薄めでややパリッとしている。超肉厚の身の表面はサクッと仕上げてある。身はトロける、超トロトロでクリーミィだ。トロトロの身ながら、鰻の風味もあり。なんだかトロケル鰻ステーキな気分だ。

タレは、ほんのり甘めのコクあり濃いめ。ボリュームのある蒲焼に濃いめのタレが合う。きも赤は初体験だが、基本的に赤だし好きなのでこれもよし。

これは凄い、これが江戸焼ですか。東京でもここまで超肉厚超トロトロの店はあまり見かけない。肉厚ボリューミィトロトロ系がお好きな方にはお勧めだ。東京のうなぎ屋さんのスタンダードは、新仔、フワトロ、あっさり、生醤油がキーワード、新し物好きで粋の流れを汲んでいる。こうなると関東風とか関西風ということではなく各々お店によって特徴があるということでお客側が自分の好みで使い分けるのがよいのだと思う。

嫌味のないレトロモダンな雰囲気は、接待向けのお店でもある。いい店を教えていただきました、感謝。

探訪日:2015.06

「吉寅」
所在地:大阪府大阪市中央区備後町1-6-6
定休日:土.日.祝日

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270106/27001073/

コメント

  1. […] このスタイルどかで見かけたと思った。大阪の吉寅さんとか伊東の一鰻さんとかかな。 […]

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