うなぎは大好物である。
前日、黒門市場を散策。外国からの観光客で混みあっている。黒門市場は文政期(1800年代)に発祥した魚市場だ。
天下の台所と言われた大阪には宝永年間(1700年代)を発祥とする木津市場もある。こちらも見に行きたい。市営地下鉄御堂筋線を大国町で下車、歩いて3分ほどで木津市場がある。
ちょっと場内を散策。活きのいいいい魚が並べられているが、いまひとつ、魚の名前が分からない。関東の魚市場とは違う魚が並べられている。鰻に似た魚がたくさんいるので職人さんに聞いていみると鱧とのこと。夏場の大阪は鱧がご馳走として並ぶのだそうだ。
鰻はこちら「川上商店」。大阪住吉で「伊賀治」として明治時代に創業。平成の時代から「川上商店」と屋号を改めたのだそうだ。看板には「まむし」と書かれている。店頭で蒲焼などを販売しているが、店内でも食事ができる。
店内はテーブル4卓ほど。チャキチャキとしたおばちゃんが切り盛りしている。お一人様なので隅の二人席に座ると、おばちゃんが「広いところ座りーや」と言ってくれる。恐縮でございます。
メニューはシンプル。まむし(2切)1600円、上まむし(3切)2100円、特上まむし(1尾)2600円。肝吸いは別。ここでも、きも吸いと、きも赤がある。他には、うな玉丼、うまき、うざくがある。まむし(2切)1600円をお願いする。
待つこと5分、まむし登場。香りがよい。小さな丸いお櫃で出てくる。皮はやや厚めややパリッとしている。身の表面はサクッと仕上げてある。肉厚の身は、フワッと柔らかい食感。タレは、たまり醤油のきいたあっさり甘め。関西焼の蒲焼を堪能。
漬物に奈良漬がつくのも嬉しい。肉厚でボリューム感もあり、ご飯の盛りもよく満腹になる「まむし」でございます。大阪食いだおれを支える木津市場、本物の大阪がここにある。
探訪日:2015.06
「川上商店」
所在地:大阪府大阪市中央区宗右衛門町7-6
営業時間:6:00~13:00
定休日:水・日・祝日、木津市場休業日
電話:06-6634-5910
・お店のホームページ
http://www.unagi-kawakami.co.jp/
・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270206/27016977/
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