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うなぎ屋さん探訪140~東京都西荻窪「田川 」さん【閉店】

うなぎは大好物である。

土用の丑が近い。去年の夏の土用の丑の時にお誘いいただいたとあるSNSコミュニティから再び鰻の話になる。それじゃあ行きましょうということになり、自分が店を予約する係になる。

この時期、鰻屋は猛烈に忙しい。自分的にはこの時期のうなぎ屋にはあまり行こうとは思わない。今から予約が取れるのか?

なんとか、土用の丑の前日に中央本線西荻窪の「田川」さんの予約が取れた。予約時にうな重のグレードを聞かれたので、2500円のうな重をお願いした。大型台風が近づいている。風雨の中、西荻窪に向かい東京都西荻窪「田川 」さんを探訪する。

西荻窪南口を出て五日市街道を左折する、歩いて15分ほどのところにある。駅前の繁華街に興味をそそられながらも、一本道を外れると閑静な住宅街だ。19:00の予約。10分前に到着。暖簾は出ていなかったが、玄関に「田川」の看板がある。

店内を入って左側が焼き場。右に小上がり3卓ほど。そのうちの2卓を使って5名が陣取る。

最初にお茶が出される。蒸し暑いので、瓶ビールをお願いする。ビールを飲んでいるうちに、漬物が運ばれる。店内にメニューは見当たらない。ツマミになにか?と聞くと、無いとのこと。この時期だからなのか、普段よりうな重一筋なのか。なるほど店内と厨房にも独特のコダワリを感じる。

ビールを飲み始めて20分程、うな重登場。蓋を開けると香ばしいかおり。皮は柔らかく、身の表面はよく焼いてありパリッとした感じ。身の厚さは、やや厚め。ふわっとトロッとしたタイプではなく、しっかりと余計な脂は落とされ旨味が凝縮された感じ。タレは辛め濃いめ、身にしっかりしみ込んでいる。ご飯の炊き加減はやや水分多めな感じだが許容範囲。

肝吸いは、椎茸のダシがしっかりとしいて複雑な味わい。ご飯の量も若干多め、お腹は満たされる。漬物には奈良漬が入る、これ好きだなあ。

余談だがこの奈良漬、奈良漬の製造過程で使用する酒粕に、うなぎの脂分を抑える成分が含まれていて、うなぎの口直しとしては丁度よいという説もあるようだ。土用の丑前日、美味しく頂きました。

リライトしている2024年現在は閉店となっているそうで残念。長い間お疲れ様でした。御馳走様でした。

探訪日:2011.07

「田川 」【閉店】
所在地:東京都杉並区西荻南2-3-4
定休日:火曜日

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13000715/

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