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うなぎ屋さん探訪557~古き時代の簗場近くでいただく絶妙なうな重「和どころ佐のや」さん

うなぎは大好物である。

小山の界隈はかつては水郷地帯だった。渡良瀬遊水地などの治水事業がすすみ現在はそのような姿はあまり見られない。今日興味を持った鰻屋さんは住所が梁、昔は簗場があったことが想像できる。

栃木県小山市和どころ佐のや

場所的には水戸線の結城駅や国道50号線といった地理的キーワードが入る。広がる景色の中に奇麗な外装の店舗がある。元川魚問屋という「和どころ佐のや」さんを探訪する。

栃木県小山市和どころ佐のや

綺麗な店内は色口左手にカウンター6席とテーブル3卓。右手には個室席2部屋がある。綺麗で新しくオシャレな店内だ。

栃木県小山市和どころ佐のや

元川魚問屋を営んでいたが、なかなか原料が手にはらず。フナなどの取り扱いをやめた。そして現在は鰻の卸もどうしようかと、やめる方向で検討しているという。

栃木県小山市和どころ佐のや

鰻を含む川魚の状況もよろしくないので、最近飲食店として開店した。家族で、切り盛り、先代から若手に引き継がれていく過渡期のお店だ。鰻のメニューはシンプル。特にグレードもないのでうな重を注文してしばし大人しく待つ。

栃木県小山市和どころ佐のや

店内のメニューボードはお刺身や上州牛のメニューが中心だ。うなぎ一本ではお店の運営がなかなか難しいのだろう。お酒のラインナップが豊富で一杯やりたくなる。

栃木県小山市和どころ佐のや

お魚もいただいた。インドマグロ、キンメ
カツオ。甘み旨味がある刺身だ。さらに一杯飲みたくなる気分になる。

栃木県小山市和どころ佐のや

待つこと20分、うな重登場。使用している鰻は、その時期の良いものを鹿児島、浜松などから仕入れるのだそうだ。本日は浜名湖近くの静岡産とのこと。鰻はご高齢の先代が焼き上げてくれる。蓋を開けた時の蒲焼の香りがすごく良い。

栃木県小山市和どころ佐のや

皮も柔らかく、しっかり蒸された身はトロトロの食感。蒸し過ぎていない、皮下の脂の旨味を殺さない絶妙な蒸加減だ。職人技がここにある。

栃木県小山市和どころ佐のや

タレは控えめだが、しっかりコクはある。うなぎを旨味を生かすタレだ。ご飯の質、炊き加減も好みで満足。タレで食わすうな重では無い洗練されて見た目も美しく上品なうな重だ。

栃木県小山市和どころ佐のや

これからお店を盛り上げていく若い店主と女将さん。お二人ともお話も上手で気持ちの良い接客だ。いろいろ変化な時とは思うが頑張っていただきたい。

栃木県小山市和どころ佐のや

こちらが先代の鰻職人。帰り際にいろいろお話をしてくれた。昔この地区に結城城があり、当時の殿様が店横を流れる田川に簗をしかけたのだそうだ、この土地の名前の由来だ。昔は鮒はもちろん、アユなど川魚がたくさんいて川魚の商売をしていたが、ブラックバスやアメリカなまずの外来種に席巻されてしまいもともと川にいた魚がいなくなってしまったのだそうだ。

栃木県小山市和どころ佐のや

先代の嘆きは続く。最近、いままで鰻の串として使用していた国産の竹串の販売が終わってしまったのだそうだ。これも中国産の安い串が売れてしまうので国内の串業者がコスト的に作れなくなってしまったのだそうだ。先代は国産の20センチ串を探しているようなのでご存じの方がいらっしゃれば教えていただきたいです。

栃木県小山市和どころ佐のや

そしてあまりに蒲焼が美味しかったので、白焼きを土産にして自宅で一杯やることにする。手拭き、割りばし、醤油に醤油皿までついていてお土産を開ければすぐに一杯やれる状態はうれしいところだ。

栃木県小山市和どころ佐のや

白焼きを一口いただくと上質上品な白身の魚だとダイレクトに伝わってくる。個人的に少々冷めてしまってもレンジでチンはしない。そのまま食べても美味しいのが職人が焼き上げる鰻だ。また、機会があればぜひ行きたいお店だ。

 

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「和どころ佐のや」
所在地:栃木県小山市梁425-14
定休日:日曜日

・お店のホームページ
https://wadokoro-sanoya.com/

・食べログでのお店の詳細情報。

佐のやうなぎ / 結城駅東結城駅

夜総合点★★★★ 4.2

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