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うなぎ屋さん探訪257~東京都台東区「どぜう飯田屋」

うなぎは大好物である。

さっきまでうなぎさんしょで飲んでいたのだ。
本当は帰るつもりで浅草駅方面へ向かっていた。
さんしょを出て1分くらい駅に向かう通り道だ、
どうにも気になる店、どぜう飯田屋。

店の外観からしていい雰囲気、やっぱり入っちゃうんだな。
創業は1903年(明治36年)、当初の屋号は「飯田」だったが
後の昭和40年ごろに「どぜう飯田屋」に改めたそうだ。
暖簾には合羽ばしどぜう飯田屋とある。
このあたりは合羽橋道具街が近い。

どじょうをお店で頂くのははじめてだ。
小さいころ近所の魚屋でどじょうを売っていて
たまに家で柳川鍋を食べたのを記憶している。
父などは川でとって食べたのだそうだ。
昔はいくらでもとれて、おやつ感覚だったそうだ。

さて、店の引き戸を開けると、おばちゃんが迎えてくれる。
おばちゃんに迎えられると、なんだか安心する、
いろいろお世話をしてくれるからだ。
靴を脱ぎ大広間の奥の座卓に案内される。
各テーブルにガスコンロが設置されている。

メニューは、どぜう鍋1500円をはじめ
柳川鍋、なまず鍋、どぜう・なまずの蒲焼やから揚げ、
うな重などがある。
柳川鍋はどじょう鍋を玉子でとじたもの、
どじょう鍋は割り下にどじょうとネギをのせたもの
なのだそうだ。
どじょう鍋をお願いする、そして熱燗も。

おちょこ一杯を飲んだところで、
割り下とどじょうがはいった鍋が登場する。
そして長角升にネギがたっぷり入っている。
コンロに火が入れられる。
煮立ったらネギをお好みで入れ適当なところで
火を止めて召し上がってくださいとのこと。
自分で調理するわけだ。

広い大広間で、ひとり火加減を見ながら
一杯やるのもいいものだ。
ちなみに骨抜きどぜう鍋もあったのだが
はじめてなのでスタンダードなどぜう鍋だ。
おお、ぐつぐつしてきた。
割り下の甘い香りもしてくる。
そろそろネギか・・・、もう食べごろか?

一匹つまんでみる。
柔らかい、いわゆる臭みも感じない。
すきやきを思わせる、甘めの割り下。
どじょうは骨抜きにしなくても、小骨は気にならない。
ちいさいころ家の柳川で食べた時は
骨っぽさがあってあまり好みではなかった記憶があるが、
これはなかなかいける。
頭の部分も柔らかくしてあり、食べやすくいいお味だ。

大広間でどじょうをいただきながら一杯やる。
日本の食文化だねえ。粋だねえ。
お酒とどじょう鍋で2100円。
さて今度こそ帰るとするか。
しかし、まだ駅までの道に罠があるのだった。

探訪日:2014.03

「どぜう飯田屋」
所在地:東京都台東区西浅草3-3-2
定休日:水曜日

・お店のホームページ

・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003687/

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