うなぎは大好物である。
12月の師走に入りいろいろ今年の総括をしながら仕事をすすめていく。忙しい中でもちょっと癒されたい。
太平洋と長野県を結ぶ富士川街道沿いにある創業100年以上の老舗旅館、夕食には鰻料理が楽しめる「國本屋」さんを探訪する。
店横の駐車場に駐車し、店舗入り口へまわると、旅館の入り口は左手の奥にあるそうだ。鰻店舗のほうは予約制となっている。
旅館入り口を入ると真正面に重厚な看板が見える。古くは富士川町内で温泉を営んでいたが、台風で施設を壊されたことから1916年(大正5年)に現在の鰍沢て割烹旅館国本屋を創業したのだそうだ。
当時の富士川町は舟運で栄え、太平洋と長野を結ぶ富士川街道の物流の拠点としても栄え、旅館として営業していた「國本屋」さんは買い付けなどの人たちで賑わっていたのだそうだ。現在の旅館と鰻屋さんのスタイルになったのは戦後のことなのだそうだ。そのころは富士川の川魚も豊富で天然鰻も採れたので旅館の食事に川魚を提供していたのだそうだ。
チャックインは16時。館内の説明を受けながら夕食の時間も決めていく、お腹が空いたし早く一杯やりたいというと、一番早い時間で調整してくれた。部屋も広々としたお部屋を用意していただいた。
温泉ではないのだが足も延ばせる広々としたお風呂で身体を温める。お風呂は鍵付きで交代制の専用家族風呂となる。
風呂上がりには一杯やりたくなる。ビールは食事時にとっておくとして、地元の山梨ワインをちょっと飲んで夕食の時間を待つ。部屋には冷蔵庫もあり使い勝手が良い。
いよいよ、夕食の時間。店内が夕食の食事処となる。テーブル席と小上がり席がある。
店内のメニューも存在するが予約営業のみ。宿泊者は鰻のコース料理をいただくことになる。鰻系のメニューはコースにだいたい入ってるとのこと。
瓶ビールを注文して、お通しは鰻の骨せんべい。お刺身、肝焼き、鰻の佃煮、冷奴、湯葉が登場。普通に鰻屋さんで一杯やっている雰囲気だ。
店内の壁には力士のパネルが貼られている。これは先代ご夫婦が相撲好きだったことに由来している。
鰻白焼きが登場。軽く蒸して皮は焼き強めにパリっとさせて身はトロトロに仕上げるのが、この地域での鰻の焼き方なのだそうだ。鰻は静岡県吉田産か九州産を使用しているとのこと、その時期に良いものを仕入れているのだそうだ。半身ながら4pサイズの肉厚の身は脂のノリもよく、皮がパリッとトロトロとした食感で満足だ。
う巻きが登場。ほっこりやさしいう巻きだ。現在は4代目となる板長さんが腕をふるう。鰻の修業は「國本屋」さんで和食や天ぷらなどは外部のお店で修行してきたとのこと。
ここらへんで日本酒が欲しくなる。店員さんにおすすめのお酒を聞いてみると「春鶯囀(しゅんのうてん)が地元で飲まれているお酒とのこと。
https://www.shunnoten.co.jp/
うなぎ好きはダラダラ飲んでしまうようなコース内容で嬉しくなる。特別にコース以外の「國本屋」さんのおすすめメニューである「角煮」をいただけることになった。肉にコクのあるタレが染み込みトロトロとした食感の角煮だ。これも日本酒によく合うのだ。
出来たての蒲焼が入るうざくが登場。湯葉が入り酸味を抑えた感じのうざくだ。
そろそろ〆のうな重が登場。一杯楽しんだ後はこれくらいのうな重がちょうどよい。皮はパリっとタレは愛知たまり醤油からのコクのある濃いめの蒲焼きだ。
ご飯の盛りも良く、炊き加減はかためで好みだ。朝蒸し焼き強めがここの地域流。肝吸い出汁もとても丁寧だ。満腹になり、蒲焼きの香りとともにうなぎ屋の二階で寝る。夕食を食べた後の片付けが無いのが宿に泊まるというところのありがたさだ。
そして翌日の朝食もしっかり用意してくれる。朝からこれだけの品数をいただけるのはありがたい。
太平洋から長野県を結ぶという富士川街道を帰る。国本やさんの蒲焼が通販でも購入できる。これだけの鰻コース料理で宿泊して料金もリーズナブルなので鰻好きさんは一度宿泊してみてはいかがだろうか?
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「国本屋」
所在地:山梨県南巨摩郡富士川町鰍沢1723
定休日:水曜日
・お店のホームページ
https://www.kunimotoya.com/
>>いつもご覧いただき、感謝申し上げます。
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