うなぎは大好物である。
東急目黒線不動前駅を降り目黒不動尊に向かう。お不動様に近づいてくると、焼の良い香りがしてくる。昭和35年創業の八ツ目や にしむら目黒店さんだ。人に会うとお勧めの鰻屋さんを聞くのだが、よく出てくるのが八ツ目やにしむら目黒店さんの名前。
店頭で持ち帰り用の蒲焼を売っている。店内では炭火で蒲焼を次々と焼いている。これは、いい香りがしてくるはずだ。店舗の向かいには裂き専門の別棟がある。テイクアウト専門店かと思ってしまいそうだが焼き場の奥に席がある。昼前だが数人のお客さんが並んでいる。うなぎ弁当お持ち帰りのお客さんのようだ。
お一人様ということですぐに店内に案内される。焼き場の横を通って店内に入る。一階はテーブル席7席ほど二階にも席があるようだ。
一階のテーブル席に着席。メニューはお新香と肝吸いの付いた、うな重定食(中)2600円より。うな重定食(上)3000円、うな重定食(特上)4400円。グレードで鰻の大きさと量が違うとのこと。(中)では中串、(上)では大串(特上)は中串を2枚使用とのことで蒲焼と白焼きで一枚づつということもできるとのこと。他には蒲焼、白焼き、肝焼き、くりからがある。メニューはシンプルだ。うな重定食(上)3000円をお願いする。漬物が先に出てくる、つまみながら待つ。
待つこと10分、うな重登場。店頭で次々と焼いているので登場も早い。重箱の蓋を開けると、醤油系の香ばしい香り。皮はやや厚めの少々弾力があり、脂がのり、トロッとしている。やや厚めの身は、表面をパリッと仕上げてある。脂ののりよく、フワッとトロッとする食感。焼はやや強めで好みだ。
タレは醤油系甘辛、サッパリとした感じ。卓上の追加用のタレ瓶にも書いてあるが、お重にはタレが少なめにかけてあるとのことでお好みでタレの調整ができる。
ボリューム感のある鰻とあっさりめのタレで
くどすぎず、バランスが良い元気系のうな重だ。
店を出た後せっかくなのでお不動様に立ち寄る。街の人たち同志のあいさつが聞こえる、なんだかアットホームな街だ。不動明王様のいる目黒不動尊瀧泉寺、江戸五色不動の一つで、江戸三十三箇所第33番札所である。五色とは目黒、目白、目赤、目青、目黄のことだそうだ。不動明王の化身と言えば倶利伽羅龍王、くりから焼ですな。しかし倶利伽羅不動明王と倶利伽羅龍王の違いが、いまひとつピンと来ていない、機会があったら調べてみたい。
探訪日:2014.09
「八ツ目や にしむら目黒店」
所在地:東京都目黒区下目黒3-13-10
営業時間:10:00~18:30
定休日:水曜日
電話:03-3713-6548
・お店のホームページ
http://unagi.me/
・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131710/13018295/