うなぎは大好物である。
年末でございます。今年の鰻納めでございます。
2012年の鰻納めは、小手指にある「うなぎ屋酒坊・画荘 越後屋」に。18:00過ぎに予約をいれて、外出仕事帰りに寄る予定にする。
ちょっと仕事が長引き、小手指駅に着いたのは18:30頃。今年2月に一度訪問しているので街並みの雰囲気で歩き出す。たしかこの辺だったが、なんだかグルグル周辺を歩いた。あれ、こんなT字路はなかったなあ。小手指駅の反対側の出口を出てしまっていた。街並みが似ているとはいえ、思い込みは怖い。
駅の反対側に移動し、無事に到着。見つかった時の店の明かりがうれしい。
すでにカウンターに席が準備されていた。この寒い中、歩きまわって汗ばんでいる
生ビールをいただく。お通しは姫サザエに鰻の骨せんべい。「ようこそ」と温かく迎えていただき名前まで覚えていただいて光栄だ。
生ビールでクールダウン。鰻の骨でちびちびとやる。店内カウンターで飲む雰囲気が好きだなあ。
生ビールで汗も引いて落ち着いたところで、次は何にしようか・・・・。
メニューの”外伝”のところ、ワインなんて書いてある。鰻にワイン、なんだか洒落てるやね。
店主にワインをお願いする。出てきたのは白ワイン。自分的にはあのボリューミィな鰻には、赤ワインだろうと勝手に想像していた。ドメーヌ・ド・グールガゾー2010年シャルドネ。ワインのことは詳しくはない。埼玉所沢のワインショップ北田屋より、鰻に合うワインとしておすすめとのこと。なるほど、辛目でさっぱりした感じのワイン。
ワインといただくのは、尾びれ焼き、肝焼き、貴重なレバー串。レバーは、レモンをサラッとかけていただく。肝焼き、尾びれ焼きはタレ焼き。お好みはこんな感じではないですか?と。焼き加減強めで焼いてくれた。自分の好みまで覚えてくれるとは、恐るべし店主。タレと脂が強めの焼きで香ばしくなった感じが好きなのだ。
この尾びれ焼き好きだなあ。ついつい貴重なものだとわかっていても、追加でお願いしてします。尾びれのシャリシャリ感とジュワーッと広がる。濃厚なボリューム感がくせになる。薫り高い山椒を一振りして、変化を楽しむ。
カウンターには常連さんも加わり、楽しい時間が流れていく。そう、カブト焼きもいただいたので、蒸しを入れた鰻のカブトを串焼きにする。骨っぽさはあるのだが、蒸されてしっかり焼かれた、骨は柔らかく、頭の肉は脂がノリボリューム感がある。
カウンターでの楽しい時間を過ごしている。ワインも半分は空いてしまった・・・。
鰻納めだからね。蒲焼をお願いする。
ここでもお好みを聞いてくれるのだ。養殖の鰻ながら大振りの鰻を目の前で裂きながら聞いてくれる。蒸さないほうがお好みでしたよね。カブトつけましょうか?頭の部分は強火で焼きますけど骨っぽいですよ。頭つけといてくださいっ。身は分けますか?
いや、切らないで焼いちゃってくださいっ。みたいなやり取りで、こんな鰻が出来上がる。焼き上がりが楽しみだ。
大きな角皿に鰻様が登場。身も厚め、頭付の鰻は迫力あるなあ。さて、どう食べようかと思うところだが、贅沢に頭からかぶりつく。たしかに、先ほどの蒸しを入れたカブトよりも、骨っぽさはあるが、気を付けながら食べると、噛めば噛むほど味わい深い。
お好みで焼きは強め、タレの香ばしさと地焼きの鰻の脂と、ボリューム満点だ。
ブリブリの身を噛みしめると、身に詰まった脂だ染み出てくる。これをサラッとした白ワインでいただく。時にはワサビをつけてみたり、山椒を一振りしてみたり、いろいろ楽しめるのだ。
一本鰻にかぶりつく幸せ。
カウンターでは夜の鰻屋でオヤジが集う。一人のカウンター客が、最近安らげるとこがないんだよ。なんてことを言っている。世のオヤジさんたちは少々お疲れ気味だからねえ。
こういうお店でオヤジの食のワガママを聞いてもらって、店主グチ言って旨い酒と旨い酒の肴で、リフレッシュ。
年に一度いや、半年、月に一度は、リフレッシュしに行きたいお店なのでございます。
楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、終電の時間も怪しくなってくる。常連客に見送られながら帰宅する。自分にご褒美な年末の夜だ。
探訪日:2012.12
「うなぎ屋酒坊・画荘 越後屋」
所在地:埼玉県所沢市小手指町4-21-22
営業時間:11:00~14:00、18:00~21:00
定休日:月曜日
電話:0429-33-8017
・お店のホームページ
https://www.echigoya-jp.com/
・食べログでのお店の詳細情報。
https://tabelog.com/saitama/A1106/A110601/11002889/